債務整理は就活に影響なし!借金返済が苦しいときは収支の見直しが大事!


借金があるのですが、現在就活中で支払いがきついです・・・。何かいい方法はないでしょうか?


確かに就活中は働ける時間も限られて、借金の返済に充てられるお金が減ってしまいますよね。ただ、収支の見直しや債務整理をすれば就活中でも借金の返済を進めることは十分できますよ。
債務整理をすると就活に影響があると聞いたのですが、それは本当ですか?


債務整理が就活に影響することはほとんどないといえます。就職先に提出するような書類にも債務整理をしたことは載らないので安心してください。
「就活中で思うようにアルバイトができず、借金の支払いができない」
「就活での支出が多くて借金返済に充てるお金がない」
就活中で、アルバイトに出られないわりに支出が増えてしまい、借金の支払いが苦しくなっている人は多いのではないでしょうか。
ただ、借金の返済を進めながら就活をして内定をもらった人は数多くいます。
まずは収支の見直しと就活状況に合わせた返済計画を立てましょう。
また、就活中でも単発のアルバイトや有給インターンシップを利用すれば効率よく収入を得ることができます。
それでも借金の返済が困難であれば、債務整理を依頼するのがよいでしょう。
債務整理は法律で認められた借金の返済方法であり、就活への影響はほぼありませんので、まずは弁護士・司法書士に相談してみてください。

- 収支を見直して就活状況に合わせた返済計画を立てれば就活中も借金返済はできる。
- 就活中に借金返済を進めるためにするべきことがわかる。
- 債務整理をしても就活に影響しない理由がわかる。
就活中の借金返済が苦しい人は一度収支を見直そう
就活中に借金の支払いに追われてしまうと、次第に心の余裕もなくなり就活に集中できなくなってしまいますよね。
そこで、まずは就活にかかるお金が最終的にどれくらいなのかを知り、その支出を踏まえたうえで無理のない返済計画を立てることが大切です。
就活にかかるお金や返済計画について詳しくお伝えします。
就活にかかるお金は平均約10万円を目安にして収支を考えよう
就活にかかる費用の平均は交通費や宿泊費も含めて約10万円です。
この金額は決して安くはありませんが、あらかじめ就活に向けて準備をすれば捻出できない金額ではないでしょう。
また、自分が就活にかけている金額がこの平均金額より大幅に多いのなら、宿泊する施設を見直したり昼食を持参することでも節約ができます。
面接を受ける企業の数によっても金額は前後しますが、10万円をひとつの指標として覚えておくとよいでしょう。
自分の収支と貯金を見直して就活に合わせた返済計画を立てよう
就活中でも借金を返済していた人は数多くいます。
そのような人たちに共通しているのが
- 自分の収支を正しく把握している
- 就活にかかる支出を踏まえた返済計画を立てている
という点です。
まずは自分の収入や貯金と支出を見直し、自分の収入に見合わない高額な買い物や贅沢な外食などはしていないか、就活費用は貯金で賄えないかなどを検討しましょう。
そして、改めて月々の返済計画を立てることがおすすめです。
信頼できる友人や両親に借金の事実を打ち明け、返済計画に対する客観的な意見をもらうのもよいでしょう。
就活中の人が借金を滞納しないためにやるべきこと
改めて返済計画を立てたとしても、まだ生活に余裕がなく精神的にもきついという方もいるのではないでしょうか。
そのようなときは、単発のアルバイトや有給インターンシップの利用がおすすめです。
また、一人暮らしであれば実家暮らしに変えることで、生活費の節約ができる場合もあるでしょう。
この項目では、就活中に借金返済を効率よく進める方法をお伝えします。
短期間・短時間での勤務ができるアルバイトをする
求人情報誌などを見ると「単発バイト」や「日払いバイト」という条件のアルバイトがたくさんあります。
1日のみの勤務であれば、決まった期間のシフト提出をする必要もなく就活中でも働きやすいですし、働いたその日にお給料がもらえれば借金の返済期日が迫っていても対応できます。
また、こういったアルバイトは就労日の1週間前から前日くらいまでエントリーを受け付けている仕事も多く、就活の予定に合わせやすいことが多いです。
有給インターンシップを利用する
有給インターンシップとは、給料をもらいながら企業で実務を体験する制度です。
有給インターンシップは、無給インターンシップと比べると長期での勤務となる場合が多く、安定して収入が得られます。
また、インターンシップは企業側も社員候補の人材として学生を扱うため、通常のアルバイトと違い就職にも直結します。
自分の興味がある業種や企業が有給インターンシップを実施しているのであれば、応募しない手はないでしょう。
一人暮らしをやめて実家暮らしに変えて就活をする
実家からでも大学やアルバイト先、就活の拠点となっている地域に通えるのなら一人暮らしから実家暮らしに変えることは、生活費を抑えるための有効な手段と言えます。
日本学生支援機構の学生生活調査の結果によると、近年では一人暮らしの学生は実家暮らしの学生と比べて平均で月に56,000円程多く生活費がかかっています。
学生生活調査は隔年でおこなわれており、詳細な調査結果は日本学生支援機構(JASSO)のページを参考にしてください。
家賃や生活費など、一人暮らしをしていることで出費が嵩んでしまっているのであれば、実家暮らしに変えて就活をするのもよいでしょう。
家族に打ち明けて支援してもらう
借金の事実を家族に打ち明けて支援してもらうこともひとつの方法です。
家族に打ち明けることを躊躇する気持ちはよくわかりますが、返済が滞ってしまうと債権者からの通知や差押えによって家族に知られてしまうこともあります。
そうなる前に自分で打ち明ければ、金銭的な支援を申し出てくれる家族もいるでしょう。
家族に打ち明け、支援を頼むときは明確な返済意思や返済計画を伝えることが大切です。
どうしても家族に言えない借金の解決方法は以下の記事を参考にしてみてください。
債務整理を弁護士・司法書士に依頼する
債務整理とは、個人では返済が難しくなった借金を弁護士・司法書士に依頼して借金総額の圧縮や利息のカット、場合によっては利息を含む借金の免除をする手続きです。
債務整理には以下の3つの方法があります。
- 弁護士が債権者と交渉して利息のカットをする「任意整理」
- 住宅を残したまま借金総額を圧縮する「個人再生」
- 財産の大半を処分して債務をなくす「自己破産」
どの方法が適しているかは債務者の状況に大きく左右されるので、まずは弁護士・司法書士に相談してみるのがよいでしょう。
弁護士費用がなければ法テラスを利用しよう
債務整理をしたくても、弁護士費用の捻出に不安がある人もいると思います。
弁護士事務所の中には、無料相談や後払いに対応しているところも多くありますが、就活中で弁護士を探す時間がなければ法テラスの利用がおすすめです。
法テラスとは、国によって設立された法的トラブル解決のための総合案内所です。
法テラスには、弁護士・司法書士に依頼する費用を立て替えてくれる制度があります。
立て替えてもらった費用は分割で返済し、3年以内に支払い終えるのが原則です。
ただし、法テラスでは自分の希望する弁護士が選べなかったり、タイミングによっては弁護士を紹介してもらうまでに期間がかかることがあることを覚えておきましょう。
債務整理をしても就活に影響しない
個人での借金完済が難しく債務整理をしたいと考えているけれど、債務整理は就活に影響するのではないかと心配している方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、債務整理をしても就活に影響が出ることはほとんどありません。
ただし、債務整理後に借金を滞納してしまうと給料の差押えなどに発展し、就活に影響が出ることもあるので注意が必要です。
債務整理の情報は企業に提出する書類には載らない
就活中や内定が決まった後に、企業へマイナンバーの写しや住民票の写しなどを提出する機会があり、それらの書類から債務整理をしたことが企業に知られてしまうのではないかと心配している方もいるでしょう。
住民票などの書類に借金や債務整理の事実が載ることはありません。
また、マイナンバー制度には借金や債務整理についての取り扱いはないため、マイナンバーを提出しても債務整理をしたことが知られる心配はないので安心してください。
信用情報を照会できるのは金融機関のみ
債務整理をすると信用情報機関に事故情報が登録され、5~10年間クレジットカードやローンの利用ができなくなります。
このことを「ブラックリスト」状態ということもあります。
信用情報を調べれば債務整理をしたことがわかりますが、信用情報の照会ができるのは原則本人と金融機関のみです。
金融機関においても、新規での借入れを受け付ける際の支払い能力を確認するときなどに開示を求めるのであって、就活生の信用情報を調べるための開示はほとんどないと言えます。
まれに企業から信用情報の開示を求められることがありますが、提出する義務はありません。
就活生の借金に関する情報を確かめようと信用情報の開示を求めることは、目的外利用に当たり禁止されています。
債務整理中に債権者が就職先に連絡してくることはない
債務整理を進めながら就活をしていても、エントリー先や内定先の企業に債権者が連絡をすることはありません。
例外があるとすれば、債務整理後に借金を滞納した場合です。
そのため、任意整理や個人再生の手続きをした場合は債権者との和解契約や再生計画個人再生において裁判所から認可された具体的な借金の返済計画に基づいて、滞納せずに返済を進めましょう。
一定期間滞納をしてしまうと、強制執行により財産や給料が差押えられてしまうこともあります。
自己破産中でも就職できる
自己破産とは債務者が生活を立て直すための手続きであり、自己破産したとしても会社に対する労働力の提供にはまったく支障がないので、自己破産したことを理由に就職を断られることは基本的にありません。
ただし、自己破産には職業制限があり、一定の期間就くことができない職業があるので注意が必要です。
制限のかかる職業は主に以下のとおりです。
- 弁護士、司法書士などの士業
- 貸金業者、生命保険募集人など他人のお金を取り扱う職業
- 代理人、後見人などの法律行為を扱う人
他にも、警備員や調教師、騎手などが制限を受けます。
ただし、この制限は生涯続くわけではなく、破産手続きを申し立ててから3~6ヶ月で復権資格を取り戻すことできることが一般的です。
就活中で借金の返済が苦しくても絶対にしてはいけない3つのこと
この項目で説明する3つのことは借金の返済が苦しくなると、ついおこなってしまう人が多くいますが絶対にやってはいけません。
特に闇金からの借入れは、取り立てが家族や知人、職場に及ぶケースも多く就活にも影響してしまうことがあります。
債務整理は一見遠回りに思うかもしれませんが、借金問題の解決には有効な手段です。
借金返済のための借金をする
借金の返済をするために、別の消費者金融やカード会社から借入れをすることは絶対にやめましょう。
その場しのぎにはなりますが、複数の業者から借金をすることで利息が膨れ上がり、借金は雪だるま式に増えていきます。
このように複数社から借入れをし、返済が困難になる状態を「多重債務」と言います。
多重債務の解決策として「おまとめローン」がありますが、おまとめローンは借金を一本化するために新たなローンを組む必要があるため、就活中で収入が安定しない状況では審査に通りにくいでしょう。
また、おまとめローンは借金を一本化できますが、月々の利息がなくなるわけではありません。
就活中に多重債務に陥り自力での借金完済が困難だと感じたら、滞納による差押えが執行される前に弁護士へ相談するのがおすすめです。
闇金から借入れをする
借金で苦しんでいるときに、低金利や即日融資可能などといった好条件での融資を提示されるとつい申込みたくなると思います。
しかし、それらはいわゆる「闇金」の勧誘であることが多く、絶対に申込んではいけません。
闇金とは、多重債務者など消費者金融での借入れができないような人を狙い、無担保・低金利など嘘の条件を提示して貸付をおこなう違法な貸金業者です。
闇金は通常の消費者金融とは違い、職場や家族にまで取り立ての催促をすることがあり、就活に影響することも考えられます。
万が一闇金に手を出してしまったなら、弁護士・司法書士に介入してもらうしかないでしょう。
闇金についての詳細は以下の記事を参考にしてください。
借金を2ヶ月以上滞納する
借金を2ヶ月以上滞納し、貸金業者の督促に応じないと貸金業者から借金の一括請求を求める通知が届くことがあります。
さらにこの通知に応じなければ、裁判所から支払督促や訴状が届き、最終的に判決が下りると強制執行され財産や給料が差押えられてしまいます。
また、滞納が2ヶ月を超えると信用情報機関に登録され、ブラックリスト状態となることが通常です。
このように債権者からの連絡や通知を無視してしまうと、どんどん事態は悪くなっていきます。
万が一借金を滞納してしまったときは、債権者からの連絡は無視せずに、返済の意思があることを誠実に伝えましょう。
1ヶ月程度の滞納であれば、支払いを待ってくれることもあります。
ただし、2ヶ月以上の滞納が見込まれる場合は個人での交渉は難しいケースが多く、弁護士・司法書士に相談して債務整理をすることがおすすめです。
借金を滞納すると就活に影響が出る場合がある
借金をしていても、月々の返済をしっかりとしていれば就活に影響が出ることはほとんどありません。
ただし、借金を滞納してしまうとその限りではなくなります。
借金を滞納することで起こりうるリスクは主に以下のとおりです。
- 遅延損害金が発生する
- 一括請求の通知が届く
- ブラックリストに載る
- 強制執行により財産や給料が差押えられる
遅延損害金が発生すれば当然支払う金額が増えてしまいますし、財産が差押えられれば就活どころではなくなってしまうでしょう。
また、内定後に給料の差押えがおこなわれると裁判所からの通知が会社に行くので、借金の事実に加えて滞納したことも知られてしまいます。
まとめ
借金や債務整理が就活に影響を及ぼすことはほぼありません。
ただし、借金の滞納や闇金から借入をしてしまった場合などはその限りではなくなります。
そのような事態にならないためには、まず自分の収支をしっかりと把握し、就活状況に合わせた返済計画を立てましょう。
それでも返済に不安があるときは、新たな借入をする前に弁護士・司法書士に相談してみてください。
また、就活を辞めてフリーターとして働き、先に借金の返済を進めるのも一つの手段ですが、返済を続けていくのであれば固定での収入や安定した雇用は大切です。
就活と借金返済の両立は大変ですが、正社員での職を得ることは将来的な借金返済の負担軽減に繋がるケースが多くあります。
また、借金の事実を知ったからといって離れてしまう家族や友人は少ないです。
まずは身近な人に相談をすることで、精神的な安心や有用なアドバイスが受けられることも多くあるでしょう。

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