リボ払いは債務整理できる!具体的な手続きやメリット・注意点をご紹介

債務整理をすると、借金が減らせると聞きました。

はい、その通りです。借金だけでなく、滞納している公共料金の支払いや通信料なども債務整理の対象になりますよ。

そうなんですね。それでは、リボ払いで買い物をした分の支払いも債務整理できますか?

はい、できます。リボ払いの借り入れも、債務整理の対象です。利息をカットするだけでも、支払いに余裕を持つことができますよ。

リボ払いの返済が苦しくなっていたところなので安心しました。さっそく債務整理をお願いしようと思います。

リボ払いの支払いにお困りではありませんか。リボ払いは毎月の支払額を一定に設定できるので、大きな買い物をしても一度に出費しなくて良い支払い方法です。
つまり、元手がなくても買い物ができてしまいます。

便利な反面、リボ払いを多用しすぎると借入額が膨らみ、返済が苦しくなることがあります。また、多額の借り入れを少額で返済し続けると、返済期間が長くなり、利息が膨らむのです。そのようなときにおすすめなのが、債務整理。

債務整理は一般的な借金やローンを対象にすると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。リボ払いによるショッピング枠、キャッシング枠、いずれも債務整理の対象です。
債務整理をすれば支払いを減額し、スムーズに返済できます。

債務整理をしてリボ払いによる借り入れを減額すれば、きっと生活が楽になるでしょう。この記事を読んで、リボ払いを債務整理するにはどうすればよいのか把握し、前向きに検討しましょう。

リボ払いは債務整理の対象になる

リボ払いは債務整理の対象です。つまり、債務整理を行えば返済額を減らすことができます。
また、リボ払いにはショッピング枠とキャッシング枠という2つの種類がありますが、いずれにおいても債務整理は可能です。

ただし、リボ払いで過払い金が発生することはほとんどありません。何故ならリボ払いの年率は多くの場合15%前後だからです。
これは法定金利内の年率であるため、過払い金は発生しないのです。つまりリボ払いを債務整理すると、利息または元本の減額が期待できます。

リボ払いの返済が苦しくなったら早めの債務整理がおすすめ

リボ払いは、少しでも返済が苦しいと感じたら早めに債務整理するのがおすすめです。なぜなら、月々の返済額がほとんど利息に回り、肝心の元本が全く減っていないという状況になっている可能性があるからです。
「いつまで経っても支払いが終わらない…。」と感じたら、ほとんど借金が返済できていない可能性があるため債務整理を検討しましょう。

たとえば、リボ払いで100万円の買い物をしたとしましょう。年率が15%だと仮定すると、年間で支払う利息は以下の通りです。

100万円×0.15=15万円

つまり、利息だけで年間15万円を支払う必要があります。利息の支払い額を月に直すと以下の通りです。

15万円÷12=1万2,500円

つまり1万2,500円は利息分の支払いに充てられます。この上で、月々の返済額が2万円だとすると、元本の返済に充てられる金額はどのくらいになるでしょうか。

2万円-1万2,500円=7,500円

7,500円が元本の返済に充てられることになります。つまり、毎月利息分の方が多く支払っている計算です。これでは中々完済はできないでしょう。金額が大きくなればなるほど、利息として支払う額は大きくなります。

逆にいえば、早い段階で債務整理をすればするほど、支払うお金が少なくて済むのです。債務整理をすれば、少なくとも将来的にかかる利息をカットできます。
先ほどの計算でいえば、毎月の1万2,500円かかっていた利息をカットすることができるのです。

リボ払いの債務整理に最もオススメなのは「任意整理」

債務整理には複数の方法があります。中でもリボ払いに対して債務整理するのにオススメなのは、「任意整理」という方法です。

任意整理とは 金融業者と債務者の当事者間で交渉をし、借金を減らす方法。無理のない返済スケジュールを組みなおすため、返済期間を伸ばすことも可能。

任意整理は当事者もしくは代理人が直接交渉する方法です。裁判所を通さないため、減額手続きをスピーディーに進めることができます。
リボ払いを債務整理する方法の中でも、最も一般的な方法
といえるでしょう。

任意整理では、将来的にかかる利息をカットすることができます。つまり、100万円の借り入れをした人が任意整理をすると、利息なしで100万円だけを支払えば良いということになります。

たとえば年率15%で年間15万円、月に1万2,500円の利息を払うところが、任意整理をすれば免除されるということです。中には月7万円の支払いが、利息をカットしたことで2万円にまで抑えられる、という場合も。
任意整理後は、月々の支払いを全て元金の返済に充てられるため、早いスピードで完済できます。

ただし、ここで重要なのは任意整理で将来的な利息はカットできても、既に支払い終えた利息は返ってこないということです。
つまり、払った分はそのままになるので早い段階で任意整理をした方がお得です。

一方任意整理のデメリットは、債務整理してから約5年間はカード会社のブラックリストに載るという点です。債務整理をすると、どの方法でも自分の信用情報に履歴が残ります。
その期間が約5年間です。つまり、5年間は新たな借り入れやカードの作成における審査に通りにくくなります。

また、債務整理をした相手の企業からは無期限で借り入れができなくなります。任意整理をする際にはこうしたデメリットがあることも把握しておきましょう。
ただし、全ての審査に通らなくなるわけではありません。一定の収入があり、返済能力があると判断されれば、債務整理から5年以内でも審査に通る場合があります。

将来利息カットだけで返済できない場合は「個人再生」

あまりないケースですが、任意整理で将来利息をカットしても返済しきれない場合は個人再生という方法も視野に入れると良いでしょう。

個人再生とは 裁判所を通して債務を減額する方法。債務者の経済状況の再生を図るための措置です。

任意整理ではリボ払いの将来利息をカットしていたのに対し、個人再生では借入金の元本も減額できます。そのため大幅な借入金減額を実現し、無理のない返済計画を立てられます。
個人再生では借入額の大きさによって、債務者が支払う最低金額が設定されています。借入額ごとの最低弁済額は以下の通りです。

借入額 最低弁済額
100万円未満 全額
100万円以上~500万円未満 100万円
500万円以上~1,500万円未満 借入総額の5分の1
1,500万円以上~3,000万円未満 300万円
3,000万円以上~5,000万円未満 借入総額の10分の1

民事再生法231条より

上記の通り、借入が3,000万円以上の場合は、最大10分の1にまで返済額を減らせます。ただし、100万円未満の場合は最低弁済額が全額となっています。つまり、減額されません。
借入額が100万円を超えた場合のみ、個人再生をするメリットがあるといえるでしょう。

なお、個人再生は裁判所を通す手続きのため、事務手数料や手間がかかります。さらに債務が複数ある場合、リボ払いの支払いだけを債務整理することはできません。
全ての対象に対して債務整理する必要がある他、民事再生をすると官報という公的な誌面に個人情報が掲載されます。

そのため周囲に知られることなく、スピーディーに債務整理したい方にとっては、任意整理の方が向いているでしょう。

「自己破産」ではリボ払い以外の借金も全て免除になる

支払いの目途が全く立たず、リボ払い以外の借金もある場合は、自己破産するのも1つの手段です。

自己破産とは 裁判所を通し、債務者の財産を整理して全ての借金を免除にする債務整理手続き。

自己破産をすると、リボ払いの支払いを含む全ての借金が帳消しになります。つまり、差自己破産後に返済を続ける必要はありません。
ただし、借金の免除と引き換えに、自由財産を除く自身の財産を処分、売却することが義務付けられます。

自由財産とは 生活に最低限必要な財産のこと。自由財産は破産手続きにおいて処分されず、手元に残しておける。

破産手続き後に、手元に残る自由財産は以下の通りです。

  1. 家電や家具などの生活必需品(差し押さえ禁止財産)
  2. 99万円以下の現金
  3. 職業に用いる道具

上記の財産以外は、破産手続きをすると手放すことになります。たとえば家や車、100万円を超える預貯金などは全て返済に充てることになるのです。さらに、破産をするには審査があります。
収入があり支払い能力のある人は、破産できない場合も。

さらに個人再生と同様、お金と手間がかかる、官報に載るなどのデメリットもあります。加えて、破産手続き中は特定の職種における就業が制限される場合もあるのです。たとえば警備員や行政書士など。
このように自己破産は借金がなくなる反面、デメリットも大きい手続きといえます。

リボ払いを債務整理するならまずは弁護士に相談

リボ払いの支払いが難しくなってきたら、早めに弁護士に相談することをオススメします。なぜなら、債務者本人がカード会社に交渉を持ちかけても取り合ってもらえないことが多いからです。
当然、債権者であるカード会社は、利息を含めて満額返済してほしいと考えています。その上、任意整理の交渉には慣れているのです。

そのため、任意整理をはじめとする手続きは、債務整理を得意とする弁護士に依頼すると安心です。

弁護士に依頼すれば最適な債務整理手続きが分かる

弁護士に相談すれば、自分にとって最適な手続きがどれなのか分かります。先述の通り、債務整理の方法は複数あります。それぞれに特徴があり、債務者の経済状況や借金の大きさによって最適な手続きが変わるのです。

弁護士に相談すれば、状況を加味した上で最適な手続きを提案してもらえます。さらに、大体どれくらいの額が減らせるのか、シミュレーションもしてもらえるでしょう。
これは経験豊富な弁護士だからこそできることです。知識のない方や、自分で手続きするのは不安だという方は、なおさら弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士に依頼するとスムーズに債務整理できる

任意整理をする場合は、裁判所を通さない当事者同士の交渉が必要です。当事者同士の交渉は、債権者が応じなければそれまで。債務者本人が連絡を取っても、取り合ってすらくれない場合があります。

一方、交渉のプロである弁護士が間に入れば、先方も交渉に応じてくれる可能性が高いです。弁護士には、状況を見極めて債権者の納得する条件を提示するスキルがあります。
そのため、提示する条件次第でスムーズに交渉をまとめられるのです。

応じない債権者がいる場合は、特定の債務に対して任意整理できる

弁護士が間に入っても、ごくまれに交渉に応じてもらえない場合があります。この場合、条件を変えて再度交渉を試みるなどできる限りの手を尽くすことで多くの場合は解決するでしょう。
しかしそれでも応じてもらえない場合、それ以外の債権者に対して債務整理をするという手段もあるのです。

任意整理は、個人再生や自己破産と違って任意に債務整理の対象を選べるのが特徴です。つまり、2社中1社に対してのみ任意整理して、月々の負担を軽くすることもできます。

任意整理で解決できない場合は個人再生を検討

任意整理の交渉結果に満足できない、または先方が交渉に応じない場合は、個人再生を検討することになります。
カード会社はできるだけ返済してもらうことを望んでいるため、債務者に収入があり返済能力があると判断すると、交渉に応じない場合があります。

個人再生は裁判所の強制力がある手続きのため、債権者側が応じないということはできません。
時間や手間はかかるものの、確実に債務整理したい場合は個人再生を検討するのも良いでしょう。

弁護士に依頼すれば面倒な手続きは必要なし

弁護士に債務整理を依頼すれば、自分で面倒な手続きを行う必要はありません。依頼者のやることは、弁護士に必要な情報を伝えて指定された書類をそろえることくらいです。
書類とは、借り入れの明細や銀行通帳などといった資料を指します。

もし債務者本人が債務整理手続きを自分でやるとなると、非常に大変です。債権者との交渉はもちろん、裁判所を通すなら指定の書式で申請を行うなど骨が折れます。裁判所は平日しか開いていないので、もし民事再生や自己破産をするなら仕事を休むことも必須でしょう。

弁護士に代理人を依頼すれば、債務者本人が裁判所に出向く必要はありません。電話や郵便で都度弁護士から進捗の連絡を受け、債務整理の完了を待つだけです。
その間、仕事を休む必要もなく、いつも通りの生活を送れます。弁護士に全てを任せていれば、債務整理することが周囲に知られる可能性も低いでしょう。

弁護士が受任通知を送ると督促が止まる

弁護士に債務整理を依頼すると、債権者に対して受任通知という書面を送ります。

受任通知とは 債務整理をするにあたり、債権者に対して弁護士が債務者の代理人に就いたことを知らせる手紙。

受任通知が届くと、債権者は近いうちに債務整理されることを知ります。債務整理中は、弁護士が債権者と債務者の橋渡し役です。
また受任通知を受領したら、債権者は直接債務者に連絡してはいけないという決まりがあります。つまり債権者と債務者の当事者同士は、受任通知を送って以降、一切関わりません。

そのため、受任通知を送ると債権者から督促の連絡が来ることもなくなります。債務者は、一切カード会社と関わらなくて良いのです。
万が一カード会社から電話がかかってきたとしても、応じる必要はありません。債権者が闇金などでない限り、債務整理をするからといって督促が過激になったり、嫌がらせをしたりするようなことはないでしょう。

債務整理を弁護士に依頼することは、カード会社からの督促にストレスを感じている方にもおすすめです。

まとめ

  • リボ払いは債務整理の対象になる
  • リボ払いで返済に困ったら早めに債務整理をした方が良い
  • リボ払いを債務整理するなら任意整理がオススメ
  • リボ払いを債務整理するなら弁護士に相談するのが一番

リボ払いは利息が大きく膨らみやすい支払い方法です。毎月の返済が少額で済むため便利に思えますが、借入額が大きくなればなるほど、いつまでも完済できないという状況に陥ってしまいかねません。

債務整理の中でも任意整理をすれば、将来利息をカットできます。利息をカットするだけでも、かなり返済が楽になるケースが多数。
「たかが利息だけ」と思ってしまう方も多いかもしれませんが、意外にも大幅に減額できるかもしれません。

リボ払いは早い段階で債務整理すればするほど、減額幅が大きくなります。任意整理なら、ほとんどペナルティはありません。利息ばかりの支払いで生活が苦しくなってしまう前に、まずは弁護士に相談してみましょう。相談は多くの場合、無料でできます。

弁護士に相談すれば、自分で債務整理するよりも手間も時間も大幅に省けます。その上、交渉結果も確実でしょう。
受任通知を送ってからは督促が来ることもなくなるので、非常に気持ちが楽になります。ぜひ、気軽な相談からスタートしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

kanada

法律事務所での事務局経験あり。法律関係の他、資産運用や経営者向けの記事の執筆実績が豊富です。難しいテーマでも分かりやすい言葉遣いを追求し、誰でも気軽な気持ちで読める文章執筆を心がけています。