リボ払いの限度額はいくら?上限額まで利用した場合の影響
クレジットカードのリボ払いで何度かお買い物をしているのですが、限度額がいくらなのかよく分かりません。
使いすぎていないか心配です・・・。


リボ払いの限度額は、クレジットカード申し込み時の審査で申込者の収入や他社借入状況などに応じて決まるので、一概にいくらとは言えません。
自身のクレジットカードの限度額は、カード発送時に同封されていた書類を確認したり、インターネットで各クレジット会社のマイページを閲覧したりすれば分かります。
利用分が限度額ギリギリだったとしたら限度額を増やしてもらうことはできますか?
また、リボ払いの限度額を超えたらどうなりますか?


申請をして増額審査に通過すれば利用枠引き上げは可能です。
しかし、リボ払いを使いすぎると、返済してもなかなか残高が減らずに無駄な利息を支払い続けることになるので増額するのはおすすめできません。

リボ払いの限度額を超えてしまうと一時的にリボ払いや分割払い、ボーナス払いができなくなり、クレジットカードでのお買い物は一括払いのみ利用可能となります。
ただし、ショッピング枠も限度額に達すると返済するまではクレジットカード自体使えなくなるので注意しましょう。
そうなんですね。知らずにリボ払いを使い続けていたらと考えるとゾッとします。
とにかく使っているクレジットカードの限度額や現在利用した残高を確認してみます!

リボ払い(リボルビング払い)を利用していて、限度額はいくらなのかや限度額を超えるとどうなるのか不安に感じていますね。
クレジットカードでリボ払いできるのは割賦枠の上限までとされていて、この上限額は割賦販売法という法律に基づいて計算されます。
なお、限度額はカード郵送時に同封されていた書類や、インターネット上の会員ページ、電話問い合わせでも確認できます。
もし、リボ払いで限度額を超えてしまうと、分割払いやボーナス払いの利用ができなくなるので気を付けてください。
また、リボ払いを利用すると手数料が発生するので、使いすぎるとなかなか残高が減らないという事態に陥るケースも多いです。
そのため、リボ払いの利用は必要最低限にとどめ、なるべく早く返済を終えるよう心がけましょう。
当ページではリボ払い限度額の仕組みやリボ払いを使いすぎることによるリスク、早く支払いを終える方法などについて解説していきます。

- リボ払いの限度額はどのように決まるのか
- リボ払いの限度額を超えた場合の影響
- クレジットカードの増額申請をするリスク
- リボ払いを返済していくうえで意識すべきポイント
リボ払いできるのはクレジットカードの割賦枠の限度額まで
リボ払いは一括払いとは違い、商品を購入しても毎月一定額の支払にできる便利なサービスですが、利用可能な上限額は割賦枠の範囲内とされています。
そのため、どれだけ高額な商品でもリボ払いを使える、繰り返しリボ払いでお買い物をし続けられるというわけではありません。
では、割賦枠とは何なのか、限度額まで使い切ってしまったらどうなるのかについて確認していきましょう。
クレジットカードの利用可能枠にはショッピング枠と割賦枠がある
クレジットカードを新規申込する際には審査が入りますが、実はこの審査時にクレジットカードの利用可能枠が決まります。
クレジットカードの利用可能枠は、大きく分けでショッピング枠とキャッシング枠があり、ショッピング枠はお買い物やサービスの利用等に使える金額の総額、キャッシング枠はクレジットカードで現金を借入できる総額を示しています。
なお、申込時にキャッシング機能を設定していない場合にはキャッシング枠はゼロとなります。
クレジットカードをショッピングで利用できる金額を示すショッピング利用可能枠のなかには割賦枠というものが含まれていて、リボ払いやボーナス払い、分割払いは割賦枠の範囲内でしか使えない仕組みです。
分かりやすく言うとショッピング一括払い以外の支払方法は全て割賦枠が関係しているのです。
たとえばショッピング枠が50万円だったとしてもそのうち割賦枠が30万円なら、リボ払いやボーナス払い、分割払いは合計で30万円までしか使えません。
割賦枠は割賦販売法に基づき設定しているため、上記例のようにショッピング枠と割賦枠に差が生じることも珍しくないのです。
リボ払いの限度額は割賦販売法に基づき計算される
クレジットカードのショッピング枠と割賦枠の上限が一致しないことがある理由は、割賦枠が割賦販売法という法律に基づいて計算されることにあります。
割賦販売法とは、カードショッピングで支払期間が2カ月を超える契約に対してのルールを定めた法律で、変動する経済環境のなかより一層消費者の利益を保護するために2010年12月に改正割賦販売法が完全施行されました。
この改正割賦販売法の施行により、クレジットカード会社は申込者の年収や債務などに応じた包括支払可能見込額の調査を行うよう義務付けられたのです。
そして、割賦枠では包括支払可能見込額の90%を超える金額での利用枠設定が禁止されるようになりました。
なお、包括支払可能見込額は以下のように算出されます。
生活維持費は、法令に定める「生活維持費の算定方法」により算定した金額で、世帯人数や住宅ローン、家賃の有無によって異なります。
年間請求予定額は指定信用情報機関を利用し、他社借入状況や支払い遅延などから法令に定められた方式で算定されます。
たとえば、年収が400万円で世帯人数が 3人、住宅ローンの支払中、年間請求予定額が50万円のケースだと、割賦枠は以下のように計算できます。
- 年収400万円-生活維持費240万円-年間請求予定額50万円=包括支払可能見込額110万円
- 包括支払可能見込額110万円×90%=割賦取引可能枠90万円(正確には99万円だが原則10万円単位となる)
このようにカード利用者の年収や世帯人数、住宅費用の有無などによって、リボ払いができる割賦枠の上限が決まっているのです。
限度額はインターネットやカード送付時の書類などで確認できる
お使いのクレジットカードの割賦枠を含めたショッピング枠などの確認方法は、クレジットカード発送時に同封されていた書類を見るのが手っ取り早いです。
もし、同封書類をすでに処分してしまっていたとしても、インターネット上の各クレジット会社の会員ページで確認できますし、電話サポートへ問い合わせれば教えてもらえますので安心してください。
会員サポートのページや電話問い合わせではリボの利用残高照会もできますので、現在どれくらいリボ払いを利用しているのか分からないなら、利用可能枠とあわせて利用状況も確認することをおすすめします。
リボ払いの限度額を超えることによる影響
リボ払いを繰り返し利用していると、知らず知らずのうちに限度額ギリギリの残高になっているケースも多いです。
リボ払いの限度額を超えるとリボ利用分の支払いをするまでは一括払いしかできなかったり、場合によってはクレジットカードでのお買い物自体ができなくなったりするので、利用残高を意識しながら使いましょう。
割賦枠を超えるとリボ払いや分割払いなどは利用できなくなる
割賦枠の上限額までしかリボ払いでお買い物することはできませんから、割賦可能上限額を超えた場合には一時的にリボ払いは利用できなくなります。
さらにボーナス払いや分割払いの利用も割賦枠に関わるので、これらの支払方法も選択できません。
どうしても急ぎで必要な高額の商品があったとしても、割賦枠の上限を超えたクレジットカードでは一回払いしか利用できなくなるのです。
また、お店でリボ払いと伝えて支払いエラーになったら、少し恥ずかしい思いをするでしょう。
ショッピング枠を超えるとクレジットカード自体利用できなくなる
高額なものでも毎月一定の金額で支払えるリボ払いを使い慣れている方は、割賦枠を超えてリボ払いが使えなくなったとしても欲しいものがあったら我慢できない場合も多いです。
確かに割賦枠の上限を超えても、ショッピング枠の上限にまだ余裕があれば一回払いでのお買い物は可能です。
しかし、リボ払いができなくなったことで一括払いでのお買い物が増えれば、ショッピング枠も上限に達してしまう可能性が高いです。
ショッピング枠の利用額が限度額に達すれば、次にクレジット利用料金の支払をするまではクレジットカードそのものが利用できなくなるのでとても不便です。
現金の持ち合わせがない場合もATMに駆け込まなくてはなりませんし、限度額に到達するタイミングによってはクレジットカード払いをしている公共料金などの支払もできなくなります。
増額申請すればリボ払いの限度額を上げられる場合がある
リボ払いの限度額に達してしまうと非常に不便な思いをするため、限度額を上げられないかと考えるでしょう。
実際に、増枠手続きをすれば限度額をこれまで以上に引き上げられる場合があります。
前述したように収入や他社借入状況によって設定されるので、クレジット申込時よりも年収が増えていたり、他社の債務を返済し終えたりしているならば増額申請に通過し限度額を増やせる可能性が高いです。
一方で、申込時より収入が減った、借金が増えたという場合は限度額が引き下げられることもあるので注意しましょう。
毎月滞納せずきちんと返済しているならば、突然の電話やカード更新時のタイミングで増額の案内をされるケースもあります。
ただし、クレジットカードの増額をすると手持ちのお金が増えたかのような感覚に陥り、どんどん残高が増えて返済不能となる危険があるので要注意です。
リボ払いを限度額いっぱいまで使ってしまっても安易に増額申請するのは危険
リボ払いを使いすぎて限度額に達してしまったとしたら利用枠の増額を検討するのではなく、まず今ある残高を減らすことに注力すべきです。
クレジットカード利用枠の増額は借金を増やすことになりかねませんから、安易に申請するのはやめましょう。
そもそもリボ払い自体、手数料が高いうえ残高が思うように減らないというデメリットを持ち合わせているので、必要最低限の利用に留めるべきなのです。
リボ払いの利用額が増えるとその分高額な手数料が発生する
リボ払いは高価な商品を購入しても毎月一定の支払で済む魅力があるものの、代わりに手数料を支払わなくてはなりません。
リボ払いの手数料はクレジット会社によって異なりますが、多くが年15%の手数料率を設定しています。
なお、年15%という利率は銀行のカードローン金利とほぼ同じです。
たとえば10万円分をリボ払いして月々5,000円で返済していく場合、利率15%の設定なら完済までに支払う手数料額は総額12,873円にものぼります。
万が一増額したとしてリボ払いの利用額がますます増えれば、さらに高額な利息を支払うことになると理解しておきましょう。
リボ払いは借金しているという自覚がなく残高が増えやすい
カードローンや消費者金融でのキャッシングは実際に現金を受け取るので、借金をしているという自覚が芽生えますが、リボ払いはクレジットカードでのショッピングで使うサービスなので借金している意識が低くなりやすいです。
便利だからとリボ払いを繰り返していくうちに元金が増え続け、さらに高額な手数料までもが加算されていくのです。
リボ払いは通常の分割払いと違い支払回数に決まりがないので、月々の負担をなるべく減らそうと元本に関わらず少なめの返済額を設定することが多いです。
その結果、毎月元本を下回る返済を続けることになり、残高が減らないどころか増えてしまうこともあります。
現金を受け取らないとはいえ、手数料を支払いつつ後から分割払いしていくリボ払いは借金と変わらないものと自覚し、常日頃から返済への意識を高めておくべきです。
限度額までリボ払いしてしまった場合に心がけるべき行動
利用明細照会や会員ページなどで利用残高を確認したら限度額ギリギリだった、もしくは限度額の上限までリボ払いをしてしまった場合には、安易に増額をするのは避け支払いに集中しましょう。
ここで紹介する3通りの支払方法を心がけ残高を少しでも減らせば、支払期間が短くなり手数料も軽減できます。
割賦枠にも空きができるので、やむを得ず高額なショッピングをしなければならない場合にも安心です。
ただし、割賦枠に余裕ができたことに甘えて、再びリボ払いの利用を繰り返さないように気を付けてください。
また、毎月必ず利用明細でリボの利用残高合計額をしっかり確認すると、今後の支払い計画も立てやすくなりますよ。
毎月の支払期日に遅れず支払う
リボ払いを支払っていくうえで最も重要なポイントが、毎月の支払期日を守ることです。
なぜなら支払日を過ぎるとその翌日から遅延損害金が発生するからです。
遅延損害金はリボ払いの手数料をも上回る年20%という高額な金利で計算されるため、返済が遅れると大きな損をしてしまいます。
もちろん返済しなければ割賦枠に空きはできません。
2ヶ月や3ヵ月もの長期滞納となると、信用情報機関でブラックリスト入りしたり、強制解約のうえ利用分の一括請求をされたりします。
うっかり数日支払を忘れてしまった程度ならクレジット会社も目をつぶってくれますが、数日であっても1年に何度も支払遅延を起こす場合はカードの更新を断られる可能性もあります。
金銭的に余裕のある月は多めの返済額を設定する
リボ払いのメリットは自分の希望する金額で毎月支払っていける点ですが、金銭的に余裕のある月は多めの返済額に設定変更しましょう。
たとえば残業が多かった月、副業をした月、昇給したタイミングは返済額の設定内容を見直すのにうってつけです。
数千円でも良いので多めの返済を心がければ、支払にかかる期間を短縮でき、利息の支払総額も少なくできます。
返済額の増額はインターネット上や電話などで簡単にできますが、各社月々の支払額の変更ができる締切日があるので間に合うよう早めに手続きしましょう。
まとまったお金が入ったら繰り上げ返済もしくは一括返済をする
ボーナス時期や臨時収入があった月など、まとまったお金を手にしたらリボ払いの繰り上げ返済もしくは一括返済を積極的に行いましょう。
繰り上げ返済や一括返済でまとめて支払いをすることで、利用可能枠にも大きな余裕がうまれますし、短期返済により利息が大幅に軽減できます。
早く完済すれば、毎月の支払のストレスからも解放されるはずです。
繰り上げ返済や一括返済をする際の支払い方法ですが、登録口座からの口座振替、クレジットカードを利用するATM払い、銀行振り込みが選べることが多いです。
残高が多くすでに返済が厳しい状況なら債務整理も一つの手段
利用残高が膨れ上がり、現在の収入状況では完済の目途が立たないのであれば、思い切って債務整理をすることも視野に入れてください。
債務整理と聞くと、マイホームや車を手放す自己破産のイメージが強いかもしれませんが、任意整理という方法ならば不動産や財産を処分する必要はありません。
任意整理はクレジット会社と弁護士もしくは司法書士とが和解交渉を行い、将来的な利息を免除してもらい、残った元本のみを原則3年で返済していく手続き方法です。
利息がカットされれば元本の返済がスムーズに進みますし、債務整理の中でも任意整理は手続きにかかる費用が大体5万円前後と少なく済むのが特徴です。
ただし、債務整理すると信用情報機関には事故情報として記録され、最低5年間はクレジットカードの発行やローン契約ができなくなるデメリットもあります。
まずは、自分自身がリボ払いを債務整理すべき状況なのか弁護士に相談してみましょう。
相談だけなら無料なので、気軽に問合せしてくださいね。
司法書士でも債務整理は行えますが、弁護士のほうが業務範囲が広く安心感もありますので、弁護士に依頼するのがおすすめです。
まとめ
- リボ払いの限度額はクレジットカードの割賦枠を見ると分かる
- クレジットカードの割賦枠は申込者の収入や世帯人数などに応じて算出される
- 増額申請により限度額を増やせる可能性もあるが増額するリスクは大きい
- リボ払いは手数料がかかり自転車操業に陥る危険が高いので早期返済を意識することが大切
リボルビング払いは、クレジットカードのショッピング枠のうち割賦枠の範囲内で利用できます。
ただし、ボーナス払いや分割払いの利用も割賦枠の対象となるので、リボ払いとは別で分割払いなどをしている場合はリボ払いの利用可能枠は少なくなります。
もしも割賦枠の限度額を超えてしまった場合、次の支払を終えるまで一時的にリボ払いやボーナス払い、分割払いはできなくなるのが注意点です。
増額審査に通過できれば利用可能枠を増やすことはできますが、借金を増やすことになりかねないので安易に増額するのはやめておくべきです。
限度額ギリギリもしくは上限までリボ払いをしてしまっているのであれば、月々の返済を増やしたり、繰り上げ返済や一括返済をしたりして短期返済を目指しましょう。
返済期間が短くなるほど手数料も少なく済みますし、返済の目途がたてばいつまで支払が続くか分からない不安も解消できますよ。

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