過払い金請求を自分ですることはおすすめ出来ない!弁護士に相談するメリットについて解説

過払い金請求を自分で行うことは可能でしょうか?

はい、可能です。ただし、自身で過払い金請求を行う場合は取り戻せる金額が少なくなるなどのリスクがあるのでおすすめ出来ません。

なるほど。他にはどのようなデメリットがありますか?

家族にバレる可能性が高くなることや手間と時間が掛かるデメリットがあります。これらは弁護士に依頼すれば、負う必要のないデメリットです。

上記のように過払い金請求を検討する際、費用を掛けたくない一心から自身で手続きをしようとされる方もいます。

しかし自身で過払い金請求を行うと取り戻せる金額が少なくなるなど、不利益となる場合があるため、おすすめ出来ません。

依頼料は必要になりますが、弁護士に依頼するべきです。

弁護士に過払い金請求の手続きを依頼することで、適切な過払い金を取り戻せることや短期間で手続きが可能なことなど数多くのメリットがあります。

過払い金請求を検討する際は、弁護士に相談するようにしてください。

この記事でわかること
  • 過払い金請求は自身でも出来るがおすすめの方法ではない
  • 過払い金請求を自身ですることで取り戻せる金額が少なくなる可能性がある
  • 弁護士に依頼して過払い金請求をすることで適切な金額が取り戻せるなどの多くのメリットがある
  • 過払い金請求をして借金問題が解決出来ない場合は債務整理を検討する
目次
  1. 過払い金請求は自分でも出来るがおすすめ出来ない
  2. 過払い金請求をするときは弁護士に依頼するのがおすすめ
  3. まとめ

過払い金請求は自分でも出来るがおすすめ出来ない

過払い金請求を自身で行うことは出来ます。

ですがデメリットが多いのでおすすしません。

例えば、過払い金の計算は非常に複雑なうえに、交渉が失敗して取り戻せる過払い金が少なくなるなどの不利益を受ける可能性があります。

さらに上記以外にもデメリットがあるので、自身で行わず弁護士に依頼するようにしてください。

過払い金とは貸金業者にグレーゾーン金利によって払い過ぎた利息のこと

過払い金とはグレーゾーン金利で契約や返済してきた債務のうち、利息制限法を超える支払いすぎた利息のことです。

またグレーゾーン金利とは利息制限法によって定められている上限の15~20%と出資法の上限の29.2%の間の金利のことになります。

つまり金利が20%以上29.2%以下の金利で返済している場合は、過払い金請求が可能です。

ただし、このグレーゾーン金利は2010年6月18日に撤廃されています。

撤廃後の借金に関しては法律に則った金利になっているため、過払い金が発生しません。

したがって、2010年6月17日以前に借金を返済していた方は、過払い金が発生している可能性が高いです。

なお、過払い金請求については過払い金請求とは?払い過ぎた利息を取り戻せる条件とグレゾーン金利について詳しい解説しています。

過払い金請求を自分でするときの手順は4つ

過払い金請求を自身で行う場合に必要な手順は以下の4つです。

  • 貸金業者から取引履歴を取り寄せる
  • 過払い金の引き直し計算をする
  • 貸金業者に過払い金請求書などの書類を送る
  • 貸金業者と交渉する

それぞれについて説明します。

借金をした貸金業者に取引履歴を問い合わせして手に入れる

自身で過払い金請求をするときにまず行うことは、取引履歴の確認です

貸金業者に問い合わせることで借金をどのくらいの期間負っており、何%の金利で契約しているかなどの詳細な取引内容が分かります。

複数の業者から借りている場合や借り入れや返済を繰り返している場合には、取引履歴が複雑になっており問い合わせをしないと借りた本人も把握していないことも珍しくないため、必ず問い合わせるようにしてください。

ただし、自身で問い合わせして取引履歴を取り寄せる場合は、弁護士が問い合わせている場合よりも時間が掛かる可能性があるので注意が必要です。

金融機関もトラブル防止の観点から、個人よりも弁護士の問い合わせを優先することが珍しくありません。

過払い金の引き直し計算をする

取引履歴が手元に届いて確認した適用金利がグレーゾーン金利の場合は、引き直し計算を行う必要があります。

引き直し計算はもともと複雑ですが、特に取引回数が多いケースは計算が複雑になるため、自力で行うことが容易ではありません。

したがって、以下の2つの方法を利用するようにしてください。

  • インターネット上に公開されている過払い金計算ソフトなどを利用して計算する方法
  •  引き直し計算を行ってくれる法律事務所や司法書士事務所を利用する方法

引き直し計算が間違っていると全てが台無しになるので、注意は必要です。

貸金業者に過払い金返還請求書などの書類を送る

引き直し計算によって正確な過払い金額が計算できれば、過払い金返還請求書などの書類を作成します。

貸金業者に送付する書類は以下の書類です。

  • 業者との契約書
  • 過去の取引についての明細書や領収書
  • 引き直し計算書
  • 過払い金返還請求書

だだし、上記の書類は過払い金請求をするうえで必ずしも必要な書類ではありません。

法律によって定められた書類はないため、交渉する貸金業者によって必要な書類が異なります。

なお貸金業者に書類を送付するときは、内容証明郵便で送付するようにしてください。

内容証明郵便で送付することで、過払い金請求の書類を送付したことの証拠になります。

貸金業者と交渉する

書類の送付後に貸金業者と話し合いを行います。

もし、この話し合いで双方の合意が出来ない場合には、過払い金請求訴訟になる可能性が高いです。

一方で、話し合いで合意が出来た場合は過払い金の支払い期限などを決めます。

支払い期限は先延ばしにされないために必ず決めることが重要です。

また、業者によっては過払い金を分割で支払おうとする業者もあるため、注意する必要があります。

分割払いは支払いが滞ったり倒産するリスクがあるため、極力避けるようにしてください。

自身で過払い金請求を行うことで弁護士費用などの経費が必要ないメリットがある

過払い金請求を自身で行うメリットは弁護士などの依頼料を支払う必要がないことです。

弁護士などに過払い金請求の依頼をした際に掛かる費用の目安は10万円程度で、過払い金請求が成功した場合には取り戻せた金額の20%程度を報酬として支払うのが相場になります。

そのため、自身で過払い金を取り戻した場合は10万円以上の節約が可能です。

自身で過払い金請求する場合のデメリットは3つ

自身で過払い金請求をする場合のデメリットは以下の3つです。

  • 取り戻せる金額が少なくなる可能性がある
  •  手間と時間が掛かる
  •  家族にバレる可能性がある

それぞれについて説明します。

自分で過払い金請求をすることで取り戻せる金額が少なくなる可能性がある

自身で過払い金請求を行う際の最大のデメリットは、取り戻せる金額が少なくなる可能性が高いことです。

過払い金請求は債権者ごとに和解交渉を行う必要があります。

しかし、自身で交渉を行う場合は交渉相手である貸金業者が強気で交渉してくるため、なかなか和解に至りません。

貸金業者は金融の専門家であり過去の判例や法律などを熟知しているためです。

素人が分からない専門用語を用いて低い金額を提示することもよくあります。

そのため0円で和解してしまうという最悪のケースも起こりかねません。

弁護士に依頼していれば多額の過払金を得ることが出来ていたケースでも、自身で過払い金請求を行うことで本来取り戻せるはずであった金額が少なくなる危険性があります。

当然ですが一度和解してしまうと、それ以上の金額を取り戻すことは出来ないので注意が必要です。

過払い金請求は手続きが複雑なため手間と時間が掛かる

過払い金請求を行う場合は、必要な書類の準備や引き直し計算などの手続きを行うため非常に時間が掛かります。

一般的に弁護士に過払い金請求を依頼した場合で裁判にならなくても、3ヶ月〜6ヶ月程度の時間が必要です。

一方で、自身で手続きを行う場合には、後回しにされる可能性があるため6ヶ月以上掛かるケースも珍しくありません。

さらに訴訟になった場合には、複雑で専門的な手続きのうえに多大な時間が必要です。

ただでさえ時間と手間の必要な過払金請求ですが、自身で手続きを行う場合には更なる手間と時間が掛かることを理解するようにしてください。

自分で過払い金請求すると家族にバレる可能性がある

家族に隠れて過払い金請求をしたい場合は、自身で過払い金請求を行うことをおすすめしません。

過払い金請求の手続きをする中で、貸金業者と書面のやり取りなどが必要になるためです。

したがって、貸金業者から自宅に郵便物が直接郵送されてきます。

この郵送物によって家族に過払い金請求を行っていることがバレる可能性は決して少なくありません。

さらに、貸金業者と和解出来ずに訴訟になった場合には、裁判所への出頭が必要になることも問題です。

裁判所に出頭することになると、家族に隠し続けることは容易ではありません。

このように、自身で過払い金請求を行う場合は家族にバレる可能性が高くなるので、バレたくない方は弁護士に依頼するなど対策が必要です。

弁護士に依頼することで、貸金業者との連絡はすべて弁護士が行ってくれるため、バレる可能性は低くなります。

過払い金請求をするときは弁護士に依頼するのがおすすめ

過払い金請求は自身で行うよりも弁護士に依頼するほうが、メリットが多いです。

そのため、弁護士に依頼することをおすすめします。

弁護士に依頼するメリットは以下の5つです。

  • 過払い金請求が成功しやすくなる
  • 自身で行うよりも時間や手間が掛からない
  •  家族にバレないように過払い金請求が出来る
  •  借金の督促を止めることが出来る
  •  過払い金請求で借金の返済が出来ない場合の解決方法を提示してくれる

それぞれについて説明します。

過払い金請求が成功しやすくなる

弁護士に依頼することで、貸金業者と対等に交渉することが可能になります。

なぜなら弁護士は貸金業者以上に、過去の判例や法律に精通しているからです。

例えば貸金業者が素人にはわかりにくい判例を持ち出して返還金額を下げようとしても弁護士は法律を理解しているため、根拠がなければ引き下げに応じることはありません。

弁護士に依頼することで上記のような適切な対応が期待でき、結果として多くの過払い金が取り戻せる可能性が高くなります。

過払い金請求を自身で行うよりも時間や手間が掛からない

弁護士に依頼することで、面倒な引き直し計算や貸金業者との交渉などを全て任せることが可能です。

さらに時間が掛かる貸金業者への取引履歴の請求も弁護士が行うことで、貸金業者が優先的に行ってくれる可能性があります。

このように、弁護士に依頼することで手間や時間を短縮することが出来るので、なるべく早く過払金を取り戻したい方は弁護士に依頼するようにしてください。

家族にバレないように過払い金請求が出来る

貸金業者とのやり取りをすべて弁護士が行うため、家族にバレる心配は不要です。

ま弁護士からの郵送物に関しても事前に「家族に内緒にしたい」と伝えることで郵便局留めにしてくれます。

自身で過払い金請求をする場合よりも家族にバレる可能性は圧倒的に低くなるので、バレたくない方は依頼するようにしてください。

滞納中の借金の過払い金請求をすることで督促を止めることが出来る

借金の滞納中に過払い金請求をする場合には、弁護士に依頼して貸金業者に受任通知を送付することで、督促を止めることが可能です。

したがって、過払い金請求の交渉の間は貸金業者からの督促に悩む必要はなくなります。

仮に貸金業者が受任通知の送付後に督促をしてきた場合には法律違反になるため、即座に弁護士に相談するようにしてください。

過払い金請求で借金の返済が出来ない場合の解決方法を提示してくれる

弁護士に依頼することで、過払い金請求を行っても借金の完済が出来ずに返済が難しいときの最適な解決方法を示してくれます。

借金問題の主な解決方法としては債務整理がありますが、素人がどの債務整理の方法が自身に適切な方法かなどを判断することは難しいため、法律のプロが最適な解決方法を教えてくれるのは非常に大きなメリットです。

ちなみに、弁護士が提案してくれる債務整理の種類は以下のものがあります。

  • 任意整理で債権者と交渉して利息カットや返済期限の延長などをする
  • 個人再生で借金を大幅に減額する
  • 自己破産で借金の返済を免除する

それぞれ詳しく解説していきます。

任意整理で債権者と交渉して利息カットや返済期限の延長などをする

債務整理の手続きの一つである任意整理は他の債務整理の方法よりもデメリットが少ないのが特徴です。

例えば、家族にバレる可能性が低く、信用情報機関(ブラックリスト)に掲載される期間も5年と短くてすみます。

しかし、債権者と交渉して利息のカットなどを行う手続きのためある程度の返済能力が必要になることや、債権者との和解が成立しないと利用出来ないことなどのデメリットがあるのも事実です。

とはいえ、デメリットが少なく生活の建て直しがしやすいため、ある程度の収入があって利息のカットなどで返済出来る見込みがあるなら、任意整理をおすすめします。

なお、任意整理については【任意整理のメリット・デメリット】手軽な費用で財産を処分されずに減額可能!元本が残ることには注意で詳しく解説しています。

個人再生で借金を大幅に減額する

個人再生は借金を5分の1から最大10分の1程度に減額してくれる債務整理の手続きです。

特徴は住宅ローンのある自宅を残して債務の大幅な減額が可能なことになります。

ただし、安定した収入が必要なことや信用情報機関に登録される期間が5〜10年程度になることや、手続きが複雑なため弁護士への依頼料が高額なこと、一定以上の資産が持てないことなど任意整理よりもデメリットは大きいです。

とはいえ、任意整理では借金問題が解決出来ないけれど自宅を手放したくない人には優秀な手段なので、当てはまる場合は個人再生をおすすめします

なお、個人再生については借金を1/5に減額し住宅も残せる個人再生とは?メリット・デメリットや詳しい手続きについて解説でも分かりやすく説明してあるので、あわせて参照ください。

自己破産で借金の返済を免除する

自己破産は裁判所から借金の返済を免除してもらう手続きです。

借金の返済義務が免除されるという大きなメリットが得られる一方で、税理士や宅地建物取引士などの職業への就業制限や必要最低限の資産しか持てないことなどの多くのデメリットがあります。

そのため自己破産はどうしても借金問題が解決出来ないときの最終手段と考えるようにしてください。

なお、自己破産については自己破産とは?借金がゼロになる代わりに失う財産や制限は?手続きの前に覚えておきたいことで詳しく解説しています。

過払い金請求を自分で行うときのポイント

過払い金請求は自分で行うことは出来ますか?

過払い金請求を自身で行うことは可能です。ただし、弁護士への依頼料が掛からない以外のメリットがなく、手続きの手間が掛かることや取り戻せる金額が少なくなるなどのデメリットが多いため、おすすめしません。

過払い金請求は自身で行うとデメリットはありますか?

過払い金請求を自身で行う際のデメリットは3つあります。「過払い金請求で取り戻せる金額が少なくなる可能性があること」と「手間と時間が掛かること」、「家族にバレる可能性があること」の3つです。

過払い金請求を弁護士に依頼するとどのようなメリットがありますか?

過払い金請求を弁護士にするメリットはつぎの5つになります。「過払い金請求が成功しやすくなる」、「自身で行うよりも時間や手間が掛からない」、「家族にバレないように過払い金請求が出来る」、「借金の督促を止めることが出来る」、「過払い金請求で借金の完済が出来ない場合の解決方法を提示してくれる」の5つです。

過払い金請求をして完済出来ない場合はどうすればいいですか?

過払い金請求をして完済出来ない場合に借金問題を解決出来る方法は債務整理手続きを行うことです。任意整理や個人再生、自己破産から自身の返済能力にあった方法を選ぶようにしてください。

まとめ

過払い金請求は自身で行うことは可能ですが、取り戻せる金額が少なくなる可能性が高いなど、デメリットが多いためおすすめしません。
そのため、過払金請求を行う際は弁護士に依頼するようにしてください。

弁護士に依頼して過払い金請求の手続きを行うことで、適切な過払い金を取り戻せる可能性があることや自身で行う場合よりも短期間で手続きが出来るなどのメリットがあります。

また、過払い金請求で借金問題が解決出来なかったときの債務整理手続きについても、弁護士に相談することができるため、自身にとって最良の形で債務整理をすることが可能です。