オリックス債権回収とは?通知を無視するリスクや届いた際の対処法も解説

「オリックス債権回収」という知らない会社から郵便が届いたのですが、こんな会社でお金を借りた覚えないです!架空請求でしょうか?

もしかして借金滞納していませんか?「オリックス債権回収」は借金の取立てを代行する会社なので、おそらく債権者が委託したのでしょう。財産や給与を差押えられる恐れもあるので、決して無視はしないでください。

え、差押えなんてされたら困ります。でも請求額が多すぎて払えません。どうすればいいですか?

時効が成立していれば借金を返済しなくてよいので、まずは請求内容を確認してください。もし返済が難しい場合でも、債務整理をすれば借金を減らせるので、弁護士へ相談しましょう。

「オリックス債権回収」という会社から通知がきても、心当たりのない方が大半だと思います。

知らない会社からの通知なので、架空請求や詐欺と思われることが多く「無視しても大丈夫」と誤解される方もいますが大間違いです。

オリックス債権回収からの通知を無視すると、裁判を起こされて財産や給与を差押えられてしまうため注意しましょう。

ただし、オリックス債権回収から通知が届いても、すぐに返済してはいけません。

架空請求の場合や5年以上前の借金で時効成立している場合、オリックス債権回収へ金銭を支払わなくても法律上問題ないからです。

この記事では、オリックス債権回収から通知が届いた後、差押えに至るまでのリスクや、架空請求の見分け方などの対処法を解説します。

この記事でわかること
  • オリックス債権回収とは、依頼主の債権者に代わって、債務者から借金を回収する会社。
  • オリックス債権回収から通知が届くと、裁判を起こされて財産や給与を差押えられるリスクがある。
  • オリックス債権回収から通知が届いたら、まずは送付元や借入時期を見て、請求内容に心当たりがあるかを確認しよう。

オリックス債権回収とは債務者から借金を回収する会社

「オリックス債権回収」とは、金融機関をはじめとする債権者の委託を受けて、債務者から借金を回収する会社です。

オリックスグループの1社で別名「オリックス・サービサー」とも呼ばれ、1999年6月に法務省より「法務大臣許可番号11番」として認可を受けた老舗の債権回収業者です。

情報 説明
住所 〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目3番1号 日本生命浜松町クレアタワー
電話番号 03-5776-3330
公式サイト https://www.orix.co.jp/servicer/
法人番号 2010401037563
許可番号 法務大臣第11号

債権回収とは、お金を借りている「債務者」の借金を、お金を貸している「債権者」が取り立てることで、これを代行する会社を債権回収業者といいます。

つまり、オリックス債権回収は、自社で融資しているわけではありません。

参照:債権管理回収業の営業を許可した株式会社一覧(法務省)

借入先の債権者から委託されて借金回収をおこなう

クレジットカード会社やローン会社、銀行などの債権者はお金を貸す業者であって、借金の取立てに関しては専門外なので、借金回収に割ける人員は限られています。

しかし、時効成立してしまうと返済義務がなくなり、借金を回収できなくなるため「早く債務者から借金を回収したい」と考えています。

そのため、債務者が滞納を続ける場合、債権者は自社での借金回収を諦めて、取立てのプロであるオリックス債権回収へ委託するのです。

オリックス債権回収へ委託している金融機関

オリックス債権回収へ借金の回収を委託している、代表的な金融機関は次の通りです。

  • オリックス銀行
  • オリックスクレジット
  • オリックス自動車
  • エヌエスリース
  • オリックス不動産
  • アルトア株式会社
  • 住宅金融支援機構など

オリックス債権回収はオリックスグループの1社であるため、同グループのクレジットカード会社や自動車リース会社で支払い滞納した場合は高確率で委託されます。

また、2003年から住宅ローンサービシング業務も請け負っており、前身であるオリックス住宅事業部を含めると、1980年から住宅ローンの債権回収をおこなっています。

住宅金融支援機構とも取引があるため、住宅ローンの滞納によってオリックス債権回収へ取立てが委託されるケースも少なくありません。

オリックス債権回収から通知が届く理由

「オリックス債権回収なんて会社から借入してないはず・・・」と通知が届いた理由に心当たりがない方も少なくありません。

オリックス債権回収から通知が届く理由には、以下の2パターンがあります。

  1. 提携している借入先で借金を滞納した
  2. 架空請求の被害を受けている

提携している借入先で滞納したケースにしても、架空請求の被害を受けるケースにしても、オリックス債権回収から直接借入している訳ではありません。

つまり「オリックス債権回収なんて会社から借入していないのに、通知が届いた!」というケースは決して珍しくないのです。

オリックス債権回収から通知が届く理由について、それぞれのパターンを見ていきましょう。

提携している借入先で借金を滞納した

オリックス債権回収から通知が届く場合、同社と提携している借入先で借金を滞納した可能性が高いです。

債務者の借金滞納がひどく、自社での回収を諦めた債権者がオリックス債権回収へ借金の取立てを依頼したケースになります。

前述した金融機関での借金滞納があれば、それが原因と考えてまず間違いありません。

借入先を特定できる借金の明細書がない場合、オリックス債権回収へ直接連絡して事実確認を取りましょう。

架空請求の恐れもあるため注意

借金を滞納していない場合でも、オリックス債権回収から通知が届くケースもあるため注意しましょう。

近年、オリックス債権回収の名前を騙って不当に金銭を要求してくる、架空請求の被害が多数報告されています。

実際にあった架空請求として、次のようなメールやハガキが確認されています。

【架空請求メールの例】

From: オリックス・債権回収
Subject:未解約サービス利用料について
解約手続を行って下さい。
対応を放置した場合、延滞料が発生致しますの。
ご了承下さいませ。
(URL記載)
From: オリックス*債権回収
Subject: 訴.訟通告:事件番号(コ)第52792111
>差押回避方法はこちら<
(URL記載)
【架空請求ハガキの例】

貴殿が利用された総合消費サービスの消費料金未払事案を、この度、民事事件として管轄裁判所にて訴訟提起した旨、本勧告書をもって通知する。
(中略)
尚、連絡の際は個人情報保護法に基づき、貴殿以外の第三者への本事案に関する一切の情報開示は行っていない為、貴殿より連絡をすることが必須である旨通知する。
担当名:オリックス債権回収 首都第三事業部 債権回収係
住所:〒102-0093 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第1ビル5F
和解相談窓口:03-4586-5418

オリックス債権回収から身に覚えの無い請求が届いても、焦ってすぐに金銭を支払ってはいけません。

もし架空請求が届いた場合、必ずオリックス債権回収の窓口へ問合せしてから、最寄りの警察署へ相談しましょう。

  • オリックス債権回収の窓口(03-5776-3330)

参照:架空の支払請求にご注意ください(オリックス・サービサー)

オリックス債権回収からの通知を無視するとどうなる?

借金滞納を重ねてしまうと、ハガキや電話での取立ても日常化するため「どうせ通知が届いても別に困らない」と楽観視される方も少なくありません。

しかし、滞納期間が短い段階で送られる債権者からの通知に比べて、オリックス債権回収からの通知は深刻であると留意しましょう。

オリックス債権回収からの通知を無視してしまうと、次のように事態が深刻化していきます。

  1. 電話や郵便で「一括請求」の通知が届く
  2. 裁判を起こされて「訴状」や「支払督促」が届く
  3. 裁判所命令の強制執行で財産や給与を差押えられる

つまり、オリックス債権回収からの通知が届いた場合、家を手放さなければならない恐れもあるのです。

オリックス債権回収からの通知を無視すると、どのようなリスクがあるかを見ていきましょう。

1.電話や郵便で「一括請求」の通知が届く

債権者からオリックス債権回収へ借金回収が委託されると、まずは債務者に電話や郵便で「一括請求」の通知が届きます。

封書やハガキなどではなく、配達した内容が公的に証明される「内容証明郵便」や「簡易書留」が届いた場合、裁判を起こす準備をしている可能性が高いです。

また、一括請求では借入額すべての一括返済を請求される点に注意が必要です。

期日までに数十万円〜数百万円もの大金を返済するよう請求されますが「そんな急に一括返済できない・・・」という方は少なくありません。

一括返済が難しい場合、分割返済や後払いに変更してもらえるケースもあるため、オリックス債権回収へ交渉を申込むとよいでしょう。

2.裁判を起こされて「訴状」や「支払督促」が届く

通知に書かれた期日までに借金を一括返済しない場合、オリックス債権回収は債務者に対して裁判を起こします。

しかし、裁判まで進展すると「いまから借金返済します!」と交渉しても、オリックス債権回収が応じる可能性は低いため、自力での和解は難しいです。

「訴状」または「支払督促」という書類が届いた場合、すでにオリックス債権回収から裁判を起こされているので、いちど弁護士の無料相談を受けましょう。

3.裁判所命令の強制執行で財産や給与を差押えられる

「訴状」や「支払督促」が届いた後も弁護士へ依頼しない場合、ほぼ確実にオリックス債権回収との裁判に敗訴するでしょう。

裁判に敗訴すると、裁判所命令の強制執行で債務者の財産や給与が差押えられてしまい、オリックス債権回収への返済に充てられます。

差押えが強制執行されると、現金はもちろん家や車などの財産も手放さなければなりません。

  • 現金(66万円を超過した部分)
  • 給与(1/4の金額または33万円を超過した部分)
  • 銀行口座
  • 自宅(持ち家)
  • 車など

対応が早いほど、差押えを避けられる可能性も高いので、オリックス債権回収から通知が届いたら無視せず早急に対応しましょう。

オリックス債権回収による差押えを避ける対処法

オリックス債権回収からの通知を無視すると、財産や給与の差押えを受けますが「どう対処すればよいかわからない」という方も少なくないでしょう。

通知を無視すると「返済意思がない」と見なされて、裁判を起こされてしまうため、基本的にはオリックス債権回収への連絡が必要です。

ただし、必ずしもオリックス債権回収へ連絡するのが最善という訳ではなく、時効成立しているケースで連絡してしまうと、逆に借金を返済せずに済む機会を逃してしまいます。

この項目では、オリックス債権回収から通知が届いた場合、差押えを避ける対処法を順番に解説します。

1.請求内容に心当たりがあるか確認する

まずはオリックス債権回収からの請求内容に心当たりがあるか確認しましょう。

「督促状」や「催告書」「債権譲受通知書」や「法的予告通知書」などが届いたら、内容を確認するために必ず開封してください。

書面には、債権回収を依頼した債権者の名前・元金・経過利息・遅延損害金などが記載されているので、次の点を確認しましょう。

  • 「本当にオリックス債権回収から送付されている書類なのか?」
  • 「実際に利用していた代金の請求なのか?」

「請求内容に心当たりがあるか?」については、書面に書かれている送付元や借入時期を見ることで確認できます。

請求内容に心当たりがない場合、オリックス債権回収の名前を騙る架空請求の可能性が高いです。

オリックス債権回収と架空請求の見分け方

オリックス債権回収と架空請求の見分け方は、次の点をチェックしましょう。

  • 目隠しシールのないハガキでの請求や督促
  • 連絡先として多数の電話番号が記載されている
  • 担当者の連絡先として携帯電話が指定されている
  • 個人名義の口座が振込先に指定されている
  • 出会い系サイトやアダルトサイト利用料の請求

オリックス債権回収などの債権回収会社が法務省から認可を受けるには、厳しいルールを遵守しなければなりません。

上記に該当する場合、法務省の定めたルールに反しているため、オリックス債権回収からの請求ではなく架空請求です。

5年以上前の借金なら時効成立するため無視してOK

架空請求ではなく内容に心当たりがあるとしても、すぐにオリックス債権回収へ連絡してはいけません。

なぜなら、5年以上前の借金であれば時効が成立するため、債務者は借金を支払わなくてよい場合があるからです。

ただし、時効成立していても自動的に返済義務がなくなるわけではなく「時効援用」を手続きする必要があります。

時効が成立している場合でも、時効援用をせずにオリックス債権回収へ連絡してしまうと、借金の存在を認めたことになり、時効が中断してしまうため注意しましょう。

時効援用の手続き方法は、こちらの記事を参考にしてください。

2.オリックス債権回収に連絡して返済意志を伝える

請求に心当たりがあり、時効も成立していない場合、オリックス債権回収に連絡して返済意思がある旨を伝えましょう。

なぜなら、オリックス債権回収へ連絡せず放置すると「この債務者は借金を返す気がない」と思われて、ほぼ確実に裁判を起こされてしまうからです。

この時点であればまだ差押えを回避できるので、いますぐ請求額を払えない場合でも必ずオリックス債権回収へ連絡しましょう。

分割払いや後払いを交渉できる可能性もある

期日までに一括返済できそうにない場合でも、その旨をオリックス債権回収へ伝えれば、分割払いや後払いが認められるケースも少なくありません。

なぜなら、裁判を起こすにも費用がかかるので、オリックス債権回収も「できる限り裁判を起こさずに債務者から借金を回収したい」と考えているからです。

例えば、給料日前でお金の入る目処が立っている場合なら「給料日まで返済を待ってもらえないか?」と交渉するとよいでしょう。

3.どうしても返済できない場合は弁護士へ相談する

借入額が多い場合など、分割払いや後払いでも借金返済が難しい方も少なくありません。

どうしても借金返済が困難な場合、オリックス債権回収との交渉を弁護士へ依頼しましょう。

弁護士へ依頼することで「弁護士を通して真剣に交渉してくる債務者なら、無責任に借り逃げはしないはず」とオリックス債権回収も考えるため、和解に応じてもらえる可能性が高いです。

「債務整理」で借金の返済額を減らしてもらえる

「債務整理」で借金の返済額を減らせることも、オリックス債権回収との交渉を弁護士へ依頼するメリットの1つです。

債務整理とは、借金返済に苦しんでいる人のために国が用意した、合法的に借金を減額できる手続きの総称です。

次の3種類いずれかの方法で、借金総額または利息を減額してもらえます。

種類 減額できる範囲
任意整理 借金の利息全額または一部を減額
自己破産 借金総額をゼロにする
個人再生 借金総額を1/5まで減額

「債務整理で減額した後の借金なら、債務者でも返済できるはず」とオリックス債権回収も考えるため、差押えを受けずに和解できます。

実際に債務整理を依頼する方法は、こちらの記事を参考にしてください。

まとめ

オリックス債権回収から通知が届いた場合、重度の借金滞納により債権者が債権回収会社へ借金の取立てを依頼して、法的措置も検討されている危険な状態です。

架空請求や時効成立がない限り、オリックス債権回収へ借金を一括返済しなければならず、応じない場合は裁判によって財産や給与を差押えられてしまいます。

一括返済ができなくても分割払いや後払いが認められるケースもあるので、必ずオリックス債権回収へ連絡して、返済意思があることを伝えてください。

分割払いや後払いが認められない場合、合法的に借金を減らす「債務整理」で差押えを避けてくれるので、弁護士へ相談するとよいでしょう。

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