【街金の借金が返せない】すぐに弁護士や司法書士に相談し解決しよう!闇金・消費者金融・サラ金との違いも解説
どうしてもすぐにお金が必要だったので、あまり聞き慣れない名前の金融機関から借入をしてしまいました。いわゆる「街金」と呼ばれる金融機関のようですが、この後高額な利息を請求されてしまうのでしょうか?


借入をしたのが正規の貸金業者である「街金」であれば、利息制限法で決められた上限利率以上の法外な利息を請求されることはありません。しかし、違法な貸金業者である「闇金」から借入してしまうと、法外な高金利を支払うよう請求され、返せないと暴力や脅迫を伴う取立てを受けることもあります。街金と闇金では対処法が全く異なるので、まずは自分が借りたのがどちらにあてはまるのか確認しましょう。
なるほど、街金と闇金は全くの別物なんですね。でも、自分が借りたのが街金か闇金か、どうやって見分けたらいいですか?


まずは借入先の金融機関が貸金業登録をしているか調べてみましょう。金融庁のサイトに「登録貸金業者情報検索サービス」というものがあるので、金融機関が公開している登録番号を検索してみましょう。正規の貸金業者であれば、検索した時に必ずヒットします。
街金とは「地域密着型の消費者金融」のことを指し、全国展開している大手の消費者金融と比べると知名度は低く金利も高めです。
しかし貸金業法や利息制限法に基づいて営業しているので、闇金のような違法な貸金業者ではありません。
自分が借入している金融機関が公開している登録番号を、金融庁サイト内の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索し、ヒットするかどうかで正規の貸金業者か調べることができます。
借入しているのが闇金であれば、場合によっては身の危険にさらされる恐れもあります。直ちに弁護士や司法書士に相談し、対処してもらうのがよいでしょう。
また借入しているのが街金だった場合も、滞納して放置してしまうと財産差押えを受ける恐れがあるため、早めに弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

- 街金からの借金を返せないと最終的に財産を差し押さえられることも。
- 街金からの借金を返せない時は弁護士や司法書士に相談しよう。
- 消費者金融(サラ金・街金)とは「担保無しで個人へ高利の小口融資を行う貸金業者」
- 闇金とは「貸金業の登録をしていない違法な高金利貸付をおこなう悪徳業者」
街金からの借金を返せないと最終的に財産を差し押さえられることも
街金は貸金業法や利息制限法に基づいて営業しているため、法外な高金利を支払うよう要求したり、暴力や脅迫を伴う行き過ぎた取立てをおこなうことはありません。
しかし正規の貸金業者である以上、街金からの借金はきちんと返済する義務があるといえます。
もし街金からの借金を払えず放置してしまうとどうなるのか?
次の項目から詳しくお伝えします。
滞納すると債権者から残金一括返済を求められる
街金からの借金を滞納した場合、滞納期間が2ヶ月を超えた頃に「期限の利益喪失通知」が届くことがあります。
期限の利益喪失通知には以下のような内容が書かれているのが一般的です。
※期限の利益喪失期限の利益とは、契約した期日までにお金を返済すればよいという債務者の権利です。債務者は支払いを滞納すると期限の利益を失い、債権者に一括返済を求められます。この状況を「期限の利益喪失」といいます。
期限の利益喪失通知が届いた時点で、債権者と分割交渉しようとしても応じてくれないケースがほとんどです。
一括返済できない場合、債権者は強制的に借金を回収するため裁判所を介した法的手続きに移行するのが一般的です。
期限の利益喪失通知についてさらに詳しく知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
一括返済できないと債権者から裁判を起こされる
期限の利益喪失通知が届いても一括返済できず放置してしまうと、裁判所から通知が届くことがあります。
裁判所通知が届いたのに放置してしまうと、欠席裁判という形で裁判は進み、債務者は異議がないとみなされ最終的に債権者に有利な判決が下りてしまいます。
裁判所からの通知には主に「支払督促」と「訴状」の2種類があり、それぞれの通知の具体的な対処方法は以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
裁判を起こされると最終的に財産を差し押さえられることも
債権者に有利な判決が下りた場合、債権者は債務者の財産を差押えできるようになり、債権者が把握している債務者の銀行口座や給料、所有不動産などが差し押さえられます。
財産差押えを回避するには、返済困難と感じた時点ですぐに借入先の金融機関に連絡し、返済条件変更の相談をおこなうことです。
大手消費者金融のような利便性がない代わりに、街金は返済計画の見直しなど柔軟に応じてくれるケースも多く、早めに相談すれば親身になって対応してくれるでしょう。
それでも返済可能な金額に交渉できなかった場合は、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
街金からの借金を返せない時は弁護士や司法書士に相談しよう
自分で交渉しても金融機関と上手く折り合いがつかない場合は、弁護士や司法書士に相談するとよいでしょう。
相談する段階が早いほど、自分の希望に沿った解決策を選べる可能性が広がります。
とくに、あらゆる法律業務を請け負える弁護士なら、個々の状況にあわせたもっとも適切なアドバイスが可能です。
債務整理で借金の減額・帳消しを検討しよう
債務整理とは、借金の減額や帳消しができる国の救済制度です。
3種類の方法があり、それぞれ手続きや減額できる金額に大きな違いがあるため、自分に適した方法を選ぶことが大切です。
それぞれの方法と概要は下記を参考にしてください。また、どれが自分に適しているかわからないときは、弁護士の無料相談でアドバイスをもらうとよいでしょう。
任意整理 | 借金を無理なく払える金額で月々分割して返済できるように、弁護士や司法書士が業者と直接交渉する。 |
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自己破産 | 裁判所を通して行う手続きで、20万以上の価値のある資産を全て手放す代わりに借金の支払いを免除してもらう。 |
個人再生 | 裁判所を通して行う手続きで、20万以上の価値のある資産を手放さずに借金を約1/5に圧縮し、3~5年で分割して完済を目指す。 |
任意整理・自己破産・個人再生についてさらに詳しく知りたい方は、関連記事も参考にしてください。
債務整理でどれくらい借金を減るかわかる「借金減額チェッカー」も用意しました。弁護士への相談前にどれくらい減額or帳消しできるか確かめてみるのもおすすめです。
かなり前の借金なら時効援用で払わなくて済む可能性も
以下の3つの条件に全て該当する場合、借金が時効になっている可能性があります。
- 5年以上の間、一円も返済していない
- 5年以上の間、債権者と直接会って、もしくは電話で話しをしていない
- 滞納が始まってから一度も裁判を起こされていない、もしくは裁判を起こされてから10年以上経過している。
借金が時効になっていた場合、自動的に借金が消滅するわけではなく、時効援用をすれば借金を払わなくて済む可能性があります。
時効援用は債権者と直接話すことで「債務の承認」とみなされ、時効が中断してしまうこともあるため、自分でおこなうのは非常に難しいです。
弁護士や司法書士に相談すれば、時効援用で解決できるか調べたうえで、手続きを依頼することができます。
もし自分で取り寄せた信用情報や以前債権者から届いた通知が手元に残っていたら、時効が成立しているか調べる上で重要な資料になるので大切に保管しておきましょう。
また書類がなくても弁護士や司法書士に依頼できるので安心してください。
時効が成立する条件や時効援用については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
10年以上前からの借入なら過払金がある可能性も
「2010年6月18日以前」から借入している場合、過払金が発生している可能性があります。
弁護士や司法書士に相談すると、過払金が出る可能性があるか簡単に調べてもらえるので、借入開始時期が曖昧な場合なども、一度相談してみることをおすすめします。
消費者金融・サラ金・街金・闇金の違いとは?
消費者金融・サラ金・街金・闇金という言葉は聞いたことがあっても、4つの違いが分からないという人が多いのではないでしょうか?
実はサラ金や街金は消費者金融の呼称の一種であり、そのため「消費者金融=サラ金=街金」と考えて問題ありません。
しかし闇金はこれら消費者金融とは全く異なり、法律を無視した違法な貸付をおこなう悪徳業者のことです。
消費者金融と闇金では取るべき解決策も異なりますので、まずは自分が借りている金融機関がどちらにあてはまるのか、しっかりと確認することが大切です。
次の項目から消費者金融(サラ金・街金)と闇金の違いを詳しく紹介します。
消費者金融(サラ金・街金)とは「担保無しで個人へ高利の小口融資を行う貸金業者」
サラ金とはかつてサラリーマンを主な貸付対象としていた消費者金融「サラリーマン金融」の略称で、今でいう消費者金融と同義です。
1970年代以降、多重債務による自殺者の増加が深刻な社会問題となり「サラ金地獄」とも呼ばれました。
サラ金に対する世間のイメージが急速に悪化したため、貸金業界は呼び名を「消費者金融」に変える事で、悪いイメージを脱却しようと考えました。
一方、街金とは、地域密着型で中小規模の消費者金融を指し、全国展開している大手の消費者金融と比べると知名度は低く金利も高めです。また借入限度額が低いことも多く、小口融資に特化しています。
消費者金融(サラ金・街金)は正規の貸金業者なので、金融機関が公開している登録番号を以下の金融庁サイト内の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索すればヒットします。
なお、街金は正規の貸金業者ではありますが、中には「うちでは貸せないが、他の店を紹介する」などと闇金へ誘導するような悪徳業者も含まれています。
以下の点にあてはまるような街金には注意しましょう。
- インターネットで名前を検索しても、まったく情報が見つからない
- 「ブラックでも融資OK」などと甘い言葉で誘う
- 電話やFAXでしか申込みができない
- 申込手続きをする前から「貸します」と断言する
- 金利・利息・返済方法・手数料・遅延損害金などの説明がない
- 契約書を交付しない
- 申込みがあまりにも簡単できちんと審査している雰囲気がない
少しでも不審な点があれば、早急に弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
主な街金業者一覧
街金と呼ばれる主な貸金業者には、以下のようなものがあります。
- セントラル
- スペース
- カレッヂ
- AZ
- フクホー
- ライフティ
- エイワ
- キャネット
- ビアイジ
- アロー
- ユニズム
- アルコシステム
- ライオンズリース
- しんわ
- クレディア
- ダイレクトワン
- ベルーナノーティス
- もみじファイナンス
- いつも
- アイアム
- 関東信販
- スカイオフィス
消費者金融からの借金を返せない時の対処法
消費者金融は闇金と違い、暴力や脅迫を伴うような行き過ぎた取立てはおこないませんが、滞納が長引けば裁判を起こされ財産を差し押さえられる恐れがあります。
また、中には自宅を訪問して近所に聞き込みをおこなったり、自宅から尾行して勤め先を特定したりと、法定内ではありますが執拗に取立てをおこなう業者も存在します。
支払いが厳しいと感じたらできるだけ早い段階で弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討するとよいでしょう。
闇金とは「貸金業の登録をしていない違法な高金利貸付をおこなう悪徳業者」
闇金は貸金業の登録をしていない違法な悪徳業者のことで、一度借りてしまうとトイチ借入金利が「十日で一割」の利率であることの略。高金利の俗語。 などといわれる法外な高金利を支払うよう要求してきたり、暴力や脅迫を伴う取立てで身の危険にさらされることさえあります。
返済が遅れると「借金をしていることを、家族や職場にバラす」と脅されたり、無言の留守電メッセージが大量に残っていたり、勝手に警察や救急車などを呼ばれるなどの嫌がらせを受けることもあります。
また、闇金はあの手この手で利用者の返済が遅れるように誘導することで、より多く利息を払ってもらおうとします。
勝手に口座にお金を振り込んで貸付したことにする「押し貸し」という手口や、返済日になっても客に振込先の口座を教えないという手口もあります。
また、最近では「ソフト闇金」と呼ばれる業者も出てくるようになりました。
ヤミ金ほど利息が高くなく、取り立ても厳しくないのが特徴ですが、法外な金利で貸付をおこなうため、違法業者であることに変わりはありません。
闇金業者は以下の日本貸金業協会のサイトで検索ができるので、参考にしてください。
参照:ヤミ金被害の実例と悪質業者の検索 【借金・借入について】 | 日本貸金業協会
他にも、以下の点に当てはまるようなら借入先の金融機関は闇金の可能性が高いといえます。
- 金利が年20%を超えている
- 営業時間が異様に短い
- 連絡先が携帯の番号
- 「ブラックでもOK」「審査なし」「未成年でもOK」といった宣伝文句を使う
心当たりがある場合、早急に弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
また、闇金の中には有名な街金とよく似た名前を騙ったり、架空の登録番号や別の業者の登録番号を詐称しているケースもあるため、借入先の金融機関の名前と登録番号をよく確認しましょう。
闇金からの借金を返せない時の対処法
闇金は消費者金融と違い手段を選ばず借金の取立てをおこなうため、場合によっては身の危険にさらされる可能性もあります。
また、いくら返済しても返せないような高金利を支払うよう要求されることも多く、自分の力だけで解決するのはほぼ不可能といえます。
自分が借りた金融機関が闇金だと分かったら、早急に弁護士や司法書士に相談しましょう。
既に身の危険を感じるような状況であれば、必要に応じて地元の警察と連携できるような地元の法律事務所に依頼するのもよい方法です。
そもそも闇金は違法な金利で貸金業をおこなっているため、利子はもちろん借りた元本自体も返済する必要はありません。詳しくは闇金への借金が返せない・・・闇金への借金は返済する必要なし!弁護士に相談し今すぐ関係を断ち切ろうの記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
まとめ
街金は貸金業法や利息制限法に基づいて営業しているため、闇金のように法外な高金利を支払うよう要求したり、暴力や脅迫を伴う行き過ぎた取立てをおこなうことはありません。
しかし正規の貸金業者である以上、街金からの借金はきちんと返済する義務があります。
滞納が長引けば自宅への訪問や財産を差し押さえられるケースも珍しくありません。
もし既に支払いが厳しい状況であれば、すぐにでも弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

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