任意整理なら利息カットが可能!経過利息や遅延損害金もカットできるって本当?

任意整理なら利息カットが可能!経過利息や遅延損害金もカットできるって本当?

最近借金の返済が厳しくて…。利息カットだけでもできれば、無理なく返済できるのですが、どのような方法があるのでしょうか?

任意整理をすれば利息をカットできます。また、カットできる利息は将来発生するものに限らず、遅延損害金(遅延利息)や経過利息も含まれているため、経済的な効果は絶大ですよ。任意整理をして利息をカットできれば、借金苦から少しは開放されるでしょう。

任意整理をすれば、いろいろな利息をカットできるんですね。でも、任意整理をすることで、何かしらのデメリットや影響を受けることはないのですか?

任意整理で利息をカットすることで、信用情報にキズが付いてしまいます。その影響によって、クレジットカード等が利用できなくなったり、和解から5年間は新たな借金ができなかったりなどの影響はあるでしょう。

任意整理をすることで将来発生する利息や現在発生している利息、遅延損害金(遅延利息)や今まで支払いすぎていた利息等、さまざまな「利息」をカットできます。借金の合計額や借入利率、延滞期間等次第では、減額できる利息金額が50万円を超えることもあります。

「利息をカットできれば借金を完済できる」「利息の負担が大きい」等と少しでも感じている方は、利息をカットできる任意整理がおすすめです。この記事では、どのような利息がカットできるのか、利息カットでどの程度の減額が見込めるのかなどについてお伝えしています。

この記事でわかること
  • 任意整理で「経過利息」「将来利息」「遅延損害金(遅延利息)」3つの利息をカットできる
  • 利息をカットしたときの経済効果は絶大。とくに、借金が高額・高金利で借りている・延滞している等の事情があれば、任意整理で大幅な借金減が見込める
  • 利息カットにデメリットはつきもの。クレジットカード等の利用停止や、和解後5年程度は新たな借金が難しい
  • 任意整理は「交渉力」が大きなカギを握っている。利息カット交渉に長けている弁護士等の専門家に依頼することで、メリットが最大化する

任意整理を行えば利息カットが可能!

利息をカットするのであれば、任意整理がおすすめです。任意整理をすれば将来の利息や延滞利息、経過利息などあらゆる「利息」をカットできます。

利息をカットすることで元金のみの返済で済むため、今以上に借金の返済がしやすくなるでしょう。「利息の返済が厳しいな」とか「利息がなかなか減らないな」と感じている方は、ぜひ任意整理を検討されてみてはどうでしょうか。

まずは、任意整理とはどのような手続きなのか、カットできる利息には何があるのか?など、任意整理に関することをお伝えします。「利息をカットしたい」「利息をカットできる方法を知りたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

任意整理とは?

任意整理は債務整理手続きの1種で、将来の利息をカットして元金のみを返済できるように交渉する手続きです。基本的には、債務者(お金を借りた人)が弁護士などの専門家に依頼して、弁護士対債権者(お金を貸した側)の間で交渉を行います。

任意整理は他の債務整理とは異なり「交渉」であることから、弁護士の裁量はもちろんのこと、債務者と債権者の関係性も大きく関わってきます。たとえば、契約して間もないのに任意整理をしようとすれば、交渉が難航することもあるでしょう。

任意整理でどこまでカットできるかは、債務者の状況等にもよりますが最低でも下記の3つはカットできるように弁護士が交渉を進めていきます。

  • 経過利息
  • 将来利息
  • 遅延損害金(遅延利息)

詳しくは後述しますが、おおむね「今後発生するすべての利息」はカットできると思っておいて良いでしょう。なお、交渉次第では元金の一部もカットできる可能性はありますが、ほぼ難しいと思っておいてください。

任意整理でカットできる利息や損害金

任意整理では、借入期間に応じて将来発生する利息に加え、現在発生している「遅延損害金(遅延利息)」や、現在も発生し続けている「経過利息」などをカットできます。

任意整理で利息をすべてカットすることによって、実際に借りたお金「元金」のみの返済で済むため、返済負担を大幅に軽減できるでしょう。また、任意整理後は元金を3年程度で完済することを前提としていますが、交渉次第では5年程度まで延長できるので、返済が不安な方は弁護士へ相談してください。

自分がどの程度の利息をカットできるのかを知ることで、元金の返済年数や元金の返済方法を知ることができるはずです。任意整理によってカットできる3つの利息について詳しく見ていきましょう。

経過利息

経過利息とは、最後に返済した日から任意整理の和解が成立したときまでに発生している利息を言います。通常、お金を借りている間はずっと利息が発生し続けている状態であり、延滞が続いていれば遅延損害利率で計算された経過利息が加算されています。

任意整理で利息をカットすることで経過利息もカットできるので、今発生している利息の支払いを心配する必要がありません。たとえばあなたが年率15%で借入残高100万円の借金を30日前に返済したとすれば、現時点で12,328円の利息が発生していますが、この利息をカットできるのが任意整理です。

将来利息

将来利息とは、借金をしていれば当然発生する「利息」のことを言います。利息は貸金契約時に定められた「金利」をもとに計算されます。任意整理をすることで、将来発生する利息もカットできるため、経済的メリットはとても大きいと言えるでしょう。

カットできる将来利息の一覧表

将来発生する利息、任意整理でカットできる将来利息の一覧は下記の通りです。

カットできる将来利息「10万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率18%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 30,140円
4年で完済 40,976円
5年で完済 52,340円
カットできる将来利息「30万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率18%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 90,456円
4年で完済 122,976円
5年で完済 157,080円
カットできる将来利息「50万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率18%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 150,736円
4年で完済 204,976円
5年で完済 261,820円
カットできる将来利息「100万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率15%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 247,940円
4年で完済 335,888円
5年で完済 427,400円
カットできる将来利息「150万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率15%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 371,928円
4年で完済 503,808円
5年で完済 641,100円
カットできる将来利息「200万円の借金を3~5年掛けて完済するときの場合」(年率15%)
完済までの期間 完済までに発生する将来利息の合計
3年で完済 495,916円
4年で完済 671,728円
5年で完済 854,800円

利息をカットすることなく、このまま借金を返済し続けたときの将来利息は上記の通りです。もちろん、返済期間が長くなればなるほどさらに将来利息も高額になります。

逆に言えば、任意整理をすることで上記の利息をすべてカットできるため、経済的メリットは絶大です。たとえば、100万円の借金を抱えているあなたが3年での完済を目指していたとすれば、将来利息は「247,640円」です。

任意整理に必要なお金は4万円~なので、20万円以上の経済負担を軽減できる計算になります。また、任意整理をすれば元金のみの返済で済みます。100万円の元金を無理して3年で完済する必要もありません。生活に余裕がほしいからと言って、5年での完済を目指しても良いでしょう。いずれにしても返済金額が変わることはないのでメリットは多いです。

遅延損害金(遅延利息)

借金の返済日に遅れてしまうことで「遅延損害金(遅延利息)」を請求されることもありますが、任意整理によってこの遅延利息もカットできます。現在あなたが借金の返済を延滞しているのであれば、現在進行系で遅延利息が発生しているはずです。

この遅延利息を計算するための利率は一般的に「20%」です。利息制限法の制限を超えていますが、遅延損害金は利息上限の1.46倍までは認められているため違法ではありません。

遅延利息は借入金額や延滞期間が長ければ長いほど高額になり、借金の完済がどんどん難しくなっていきます。たとえば、あなたが100万円の借金を半年間(180日)延滞していたとすれば、98,360円の遅延利息が発生している計算です。

元金100万円に加え本来発生していたはずの利息や将来利息、現在もたまり続けている遅延利息を考えれば、任意整理で利息カットするメリットはとても大きいです。

任意整理では過去に支払った利息をカットすることはできませんが(超過利息を除く)、現在も支払っていない「遅延利息」は対象になると覚えておくと良いでしょう。

参考:e-gov「利息制限法(第4条)」

ワンポイント解説
任意整理の効果は絶大

現在、借金の返済が滞り、遅延損害金(遅延利息)が発生している方であっても任意整理はできます。さらに、遅延利息も含めてカットできるため、任意整理をしたときの経済的効果は絶大です。延滞をしている借金があっても任意整理は可能なので、まずは弁護士へ相談してください。

利息制限法を超えた部分の利息(超過利息)は返還請求ができる

利息制限法を超えた利率で貸し付けを行い、実際に支払った利息を「超過利息」と言い、この部分は返還請求ができます。利息の上限を定める法律には利息制限法と出資法2つの法律がありますが、この2つの間で発生している「グレーゾーン金利」で計算されて実際に支払った利息が超過利息です。

利息制限法では貸付利率を下記のように定めています。

借入金額 利息制限法による金利上限
10万円未満 年/20%以下
10万円以上100万円未満 年/18%以下
100万円未満 年/15%以下

一方、現在の出資法では「貸金を業として行うものは20%」「業として行わない者に対しては109.5%」を上限にしています。つまり、この間で発生している金利差がグレーゾーン金利であり、あなたが支払っていたのであれば、超過利息として返還請求ができます。

数年前まではテレビCMなどで「過払い金請求」という言葉をよく見聞きしていた方も多かったでしょう。この過払い金請求も「超過利息を返金してください」というものでした。2010年の法改正によってグレーゾーン金利がほぼなくなり、その後は超過利息の返還請求が頻繁に行われていました。

最近では、過払い金請求の時効を迎えているケースが増えたため、超過利息の返還は少ないです。しかし現在でも、個人間融資等で発生している「グレーゾーン金利」はあるため、超過利息のカットは可能です。

超過利息が発生していた部分はすべて元金に充当され、それでもなお借金が残ったら今後も支払いを続けていけば良いですし、もしも「借金<超過利息」になれば、借金は0になり返還金も得られる可能性があるでしょう。

なお、過払い金の返還請求、任意整理いずれも弁護士に相談すれば対応してもらえます。とにかく利息をカットしたいとか、もしかしたら過払い金があるかもしれないと思われた方は、弁護士へ相談してください。

任意整理で利息カットするデメリットは?

任意整理をすることでさまざまな利息がカットできる一方で、いくつかの「デメリット」も発生するので注意しなければいけません。利息カットで発生し得るデメリットは下記の通り。

  • 利息をカットしたカード等が利用できなくなる
  • 和解成立後5年程度は新たな借金ができない

任意整理で利息をカットしたあとは、当然そのカードは利用できなくなりますし、5年程度は新たな借金も難しくなります。上記のデメリットを踏まえたうえで、本当に任意整理をするべきなのかどうかを考えたほうが良いでしょう。

利息をカットしたカードの利用ができなくなる

任意整理で利息をカットした借金がクレジットカードや消費者金融等であれば、そのカードはその後利用できなくなります。また、自動車ローンなどのように所有権留保所有権留保とは、所有権が留保されている状態のことを言います。自動車ローンの場合、所有者がローン会社、使用者があなたの名前になっているはずです(車検証を見ればわかります)。所有権を留保しておくことによって、万が一、ローンの支払いが滞ったときに簡単に引き揚げられるようにしています。されているローンを任意整理してしまうことで、そのモノが引き揚げられてしまうこともあるでしょう。

また、利息カットをしていないローンカードやクレジットカードも、途上与信で利用停止になるでしょう。任意整理をすることで、その事実が信用情報機関に掲載されてしまいます。その情報を見たカード会社等が途上与信で利用停止にするためです。

クレジットカード等の継続的に行う信用取引では、約半年に1回程度のペースであなたの信用情報や利用実績の確認を行っています。そのため、任意整理後も当たり前に利用できていたカードが止まった。ということも発生するでしょう。

和解成立後5年間は新たな借金ができなくなる

任意整理で利息をカットすることで、あなたの個人信用情報に任意整理をした事実が掲載されてしまいます。これはいわゆる「ブラックリスト入り」のことを指し、和解が成立したときから5年間は新たなローン契約等が難しくなります。

つまり、任意整理をすれば現在持っているクレジットカード類はすべて利用できなくなり、5年間は新たなカードを持つこともできません。どうしてもクレジットカードが必要なのであれば、デビットカード等のサービスを検討してください。

ただ、逆に言えば「和解後5年経過すれば、新たなローン契約等も可能になる」わけです。現状で借金の返済が厳しく、いずれ返済に行き詰まれば半永久的にクレジットカード等を持つことはできません。

一時的にクレジットカード等の発行が難しくなりますが、時間が解決してくれます。今は、利息をカットして借金を完済することだけを考えれば良いでしょう。

任意整理は交渉力のある弁護士に依頼をしよう

任意整理で利息をカットするのであれば、交渉力を持った弁護士へ依頼したほうが良いです。任意整理は「交渉」なので、自分で債権者(お金を貸した側)と交渉をしても良いですが、弁護士へ依頼するメリットを受けられません。

弁護士へ任意整理を依頼することで下記のようなメリットを受けられます。

  • 受任通知の送付で取り立てが止まる
  • より良い和解案で和解が成立する

任意整理は「交渉」がカギを握ります。「安物買いの銭失い」という言葉あるように「弁護士であれば誰でも同じ」とか「交渉なら自分でもできる」と、安易に思わないほうが良いでしょう。

任意整理は「交渉力」がカギとなる

任意整理は他の債務整理とは異なり、弁護士(債務者側)対債権者との交渉です。言ってしまえば、プロ対プロの戦いです。お互い駆け引きをしながら、できるだけ債務者に有利な和解が成立するように、うまく試合を運んでいきます。

「利息カットを自分でやろう」と思っていると、失敗で終わってしまう可能性は高いでしょう。仮にうまくいったと思っていても、弁護士に相談していればさらに利息カットできていた。ということにもなり得ます。

任意整理で経済的メリットを最大限に引き出したいのであれば、かならず「交渉力」を持った弁護士に依頼すべきでしょう。

弁護士費用が不安なら法テラスや分割制度の利用検討を

任意整理で利息をカットするための弁護士費用が難しい方は、各弁護士事務所で行っている分割制度を利用してください。弁護士費用は1社あたり4万円~が相場で、そこまで高額ではないため分割であれば支払える方も多いでしょう。

また、任意整理を弁護士に依頼することで、債権者(お金を貸した側)からの取り立てや返済が一時的に止まります。これは、貸金業法によって定められていることであり、弁護士に依頼をしたあともなお、取り立て等を行うと債権者が罰せられます。

今まで返済に充てていた費用を弁護士費用に充てれば、無理なく任意整理費用を準備できるはずです。それでもなお、費用の用意が難しいのであれば、法テラスの「民事法律扶助制度」の利用を検討してください。

民事法律扶助制度は収入制限等、いくつかの要件を満たす必要はありますが、お金に困っている方、経済的困窮している方であれば利用できます。全国の法テラスや法テラスと締結している弁護士事務所で相談可能なので、まずは相談されてみてはどうでしょうか。

民事法律扶助制度の相談先(全国の法テラス)
参考:法テラス「民事法律扶助制度」

任意整理で利息カットができる?いくらくらいカットできるの?

任意整理をすれば利息をカットできるのですか?どのような利息をカットできるのでしょうか?

任意整理をすれば「経過利息」「将来利息」「遅延損害金(遅延利息)」3つの利息をカットできます。

利息カットをすることでいくらくらい減額できますか?

利息カットで減額できる金額は、借金の額や借入利率、延滞の有無等で異なります。100万円程度の借金、15%の借入利率であれば、将来利息のみで25~40万円程度の減額が見込めます。本文でも詳しくお伝えしているので、参考にしてください。

利息カットすることで発生するデメリットはありますか?

利息カット=任意整理(債務整理)なので、信用情報にキズがついてしまいます。今持たれているカード等の利用停止や5年程度の新規発行停止等の影響が出るでしょう。

まとめ

今回は、利息カットができる「任意整理」についてお伝えしました。任意整理をすることでカットできる利息は、経過利息・将来利息・遅延損害金(遅延利息)の3つとのことでした。

借入金額や現在の状況(延滞の有無)等によっては、任意整理で利息をカットするメリットが絶大です。100万円の借金を半年程度延滞している人であれば、利息カットすることで10万円弱カットできるうえに、将来利息で25万円~43万円程度のカットが見込めます。

「任意整理は他の債務整理に比べてメリットが少ない」と思われがちですが、利息をカットできるだけでも数十万円の経済的メリットが発生します。また、任意整理だからこそ「財産を失わない」とか「ひとつの債務から任意整理できる」といったメリットがあります。

将来の利息をカットできれば、借金の完済も見えてくる。とか、少しでも借金の返済負担が軽減できれば、生活に余裕ができる。そう感じている方は、任意整理で将来の利息をカットしてみてはどうでしょうか。

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