【延滞しそう】クレジットカードの支払ができないときはまず電話を!ブラックリスト掲載を防げる可能性があります

パートの給料が減ってしまって、次回のクレジットカードの支払ができそうにありません。

前もってカード会社に電話をしたほうがいいんですか?


支払が遅れる時はカード会社に連絡をしたほうがよいです。電話をしないまま延滞をすると、督促の電話がかかってくるようになります。

延滞を放置していると信用情報がブラックになったり、残高を一括請求されたりする場合があります。
支払が遅れる事情をカード会社に話しておけば、そのようなことを防げる可能性があります。
正直電話をするのが憂鬱で…。今月の支払い分を全部リボ払いに変更しようかなと思っているんです。


リボ払いにすれば延滞にはなりませんが、借金問題が悪化するリスクが高いです。残高が多いなら債務整理も視野に入れたほうがよいでしょう。
しかし給与が急に減ってしまった、もしくは給与がもらえなくなったなど、お金に関する不慮の事態が起こったときはカードの支払ができなくなります。
クレジットカードを延滞しそうな場合は、あらかじめクレジットカード会社に電話をしておく事を強くお勧めします。
この記事では、先に延滞の電話をしておくことによるメリットについて詳しく解説をしていきます。
延滞の電話をしないことによるリスク、リボ払いに変更した時の危険性についても分かります。

- カード会社に延滞の電話をしておくことにより支払を待ってもらうことができ、督促を止めることができる
- 黙って延滞をしていると督促が行われるようになり、信用情報がブラックになる可能性が高くなる
- 前もって連絡をしていても遅延損害金は加算されることに注意
- リボ払いにすると金利が膨れ上がり、借金問題が悪化する恐れがあるため、支払の見込みがない場合は債務整理も考えた方がよい
クレジットカードが支払えない時はまずカード会社に電話を
今この記事をお読みになっている方で、「次の支払ができない」とお困りの方は、カード会社に電話をしてそのことを伝えましょう。
クレジットカードの裏にカスタマーセンター(サポートセンター)の電話番号が書いてあるはずですので、その番号に電話をすればOKです。
払えないなんて言ったら責められそうで怖い、と不安になる方は少なくないはずです。
ですが誠意をもって電話をすることで、カード会社の担当の方も親身に対応してくれますし、先に電話をしておくことによる利点もあります。
カード会社に電話をすることによるメリット
期日までに支払ができなかった場合、再度の引落し、もしくはカード会社への振込で支払をすることになります。
支払方法についてはカード会社から連絡がありますので、こちらから連絡はしなくても大丈夫だろう、と考える方は少なくありません。
しかしあらかじめカード会社に連絡をすることで、以下のようなメリットが得られます。
- 督促の電話が来なくなる
- 信用情報がブラックになるのを防げる場合がある
- 最終的に支払う遅延損害金が低くなる場合がある
1.督促の電話が来なくなる
延滞をした翌日から数日経過すると、カード会社から督促の電話連絡が入るようになります。
消費者金融が電話をかける際は、第三者に知られることを避けるために社名を名乗りません。
しかしカード会社の場合は最初から社名を名乗ることがほとんど。
何度も同じ会社から電話がかかってくると、家族も不審に思う可能性があります。
しかしあらかじめ延滞することを連絡し、支払予定の日を伝えておくことにより、カード会社からの電話連絡がなくなります。
督促が原因で家族にバレるのが怖いという人は自分からカード会社に連絡を行いましょう。
ただあらかじめ延滞の連絡をしていても、郵送での督促状は届く場合があります。
延滞分を入金するための払込書とセットで督促状を送るケースが増えているためです。
外見だけでは内容が分からないように圧着ハガキ、もしくは封書で送ってきますが、外側に「至急ご確認ください」などの文言が目立つように記されていますので、それだけで督促状だと勘付く方もいるでしょう。
絶対に督促状が届かないようにしたいのであれば、弁護士や司法書士に相談をしたほうが確実です。
2.信用情報がブラックになるのを防げる場合がある
クレジットカードの支払を長く延滞すると、個人信用情報にそのことが記録され、他のクレジットカードやローンが一切使えなくなります。
いわゆるブラックと呼ばれる状態です。
ブラックに登録される延滞日数の基準は、CICにおいては
異動情報とは、「約定返済日より61日以上または3ヶ月以上支払が延滞しているもの」を指します。
引用元:株式会社CIC
と定義されており、インターネット上でも「2、3か月以上延滞するとブラックになる」と解説しているサイトが多いです。
しかしブラックであるという情報は金融機関が登録できますので、61日以上延滞をしていなくてもブラックになることもあり得るのです。
例えば何度も延滞をしている場合、日数が少なくてもブラックになってしまう可能性があります。
しかしあらかじめカード会社に事情を説明し「そのような理由なら仕方がない」と思ってもらうことにより、ブラックになることを防げる場合があります。
3.最終的に支払う遅延損害金が低くなる場合がある
クレジットカードの支払を延滞すると、遅延損害金が計上され、翌月以降に請求をされます。
遅延損害金とは、返済が遅れたことによる賠償金のようなもの。クレジットカードの場合は翌月以降に請求されます。
遅延損害金については以下の記事に詳しくまとめられています。
延滞した分の支払方法はカード会社によって異なりますが、自動引落で支払を行う会社の場合、会社側が指定する再振替の日まで待たなくてはいけません。
その前にお金が用意できていても指定日まで支払はできませんので、遅延損害金が加算され続けることになります。
しかしカード会社に連絡を入れることにより、別の入金方法や期日を提案してもらえる可能性があります。
支払を早く済ませれば遅延損害金は加算されなくなりますので、支払する金額を抑えることができるのです。
実際にカード会社に延滞の電話をかけた時の会話内容を紹介!
カード会社に電話したほうがよいという事を分かっていても、延滞することを伝えるのは怖い、という方は決して少なくないでしょう。
実際に電話をかけた場合、どのようなことを聞かれるのか、どのような雰囲気で会話が進むのかについて紹介します。
カード会社のコールセンターに電話をすると、音声ガイダンスが流れますので、案内に沿ってダイヤルをプッシュします。
電話に出た担当者に支払が遅れることを伝えると「何かご事情がお有りですか?」等と延滞する理由をまず聞かれますので、払えない事情を正直に伝えましょう。
カード会社の電話オペレーターの多くは女性です。
支払が遅れることを伝えた瞬間に電話口が怖い社員に代わるということはありませんし、親身になって話を聞いてくれるはずです。
その後、延滞分の支払方法について具体的に案内をしてきます。
「何日にお支払いができそうですか?」と会社側から支払ができる日を聞いてくることもあります。

支払が遅れることを伝えると、
・遅れる理由
・いつ支払ができるか
を聞かれますが、延滞を責められることはありません。
クレジットカードの支払ができないとどうなる?
延滞をしても連絡をせずにずっと放置していると、延滞したカードが使えなくなるだけでなく、他のクレジットカードも使用不可になります。
最終的には残高を一括請求され、法的措置を取られて給与が差押えになる可能性も。
支払いができる見込みがないのであれば債務整理なども検討しましょう。
延滞を放置した後の流れについて、順を追って詳しく解説をしていきます。
クレジットカードが利用停止になる
支払が遅れると、早ければ翌日からそのクレジットカードが使えなくなります。
延滞がなくなるまでは再開できません。
買い物の際に決済をしようとするとエラーになり「カードが使えないようです」と店員に声をかけられますので、それをきっかけに支払の滞納に気づくという方も珍しくありません。
公共料金や携帯電話の支払をクレジットカードに設定していた場合、それらの支払もストップして延滞扱いになりますので注意が必要です。
遅延損害金が発生する
先の項目でお伝えした通り、期日通りにクレカの支払ができなかった時は遅延損害金が発生します。

遅延損害金の計算式は、
遅延損害金=借入金額×遅延損害率÷365×延滞日数
延滞することをあらかじめカード会社に伝えていた場合でも、この遅延損害金は加算されます。
支払い分のお金が準備できたら早めに支払手続きをすることをお勧めします。
クレジットカードが強制解約になる
延滞の日数が長くなると、クレジットカードが強制的に解約され、今後そのカードは一切使えなくなります。
もちろん解約になっても残高がなくなるわけではありません。
どのタイミングで解約になるかは過去の延滞状況、カード会社によって異なるのですが、早い場合だと1か月、長くても3か月の滞納で解約になるとされています。
ブラックになり、他のカードが利用できなくなる
滞納期間が2か月を超えるころになると、信用情報に「異動情報」が登録され、他のカード会社や金融会社と共有されるようになります。
これが「ブラックリスト」と呼ばれる状態です。
ブラックになると他のクレジットカードも使えなくなるだけでなく、ローンの借入や契約が一切できなくなります。
一度ブラックになると、最長5年の間はクレジットカードが作れず、ローンも組めません。
残高を一括請求される
延滞2カ月~3カ月程度になると、カード会社から残高を一括で支払うよう通知が届く場合があります。
この時請求されるのは延滞している分だけでなく、リボ払いや分割払い分の残高を含めた全額です。
全ての残高を一括請求される理由は、延滞により契約者が「期限の利益」を損失するためです。
期限の利益とは、残高を分割で支払える権利のこと。
クレジットカードを契約する際の規約には、「支払が遅れると期限の利益を損失する」ということが必ず書かれていて、期限の利益を損失すると分割払いができなくなる、つまり一括で支払うよう請求されるのです。
期限の利益喪失については以下の記事に詳しくまとめられています。
財産や給与を差押えされる
延滞が3か月~4か月程度になるとカード会社が裁判を起こし、裁判所から「訴状」もしくは「支払督促」が特別送達郵便で届きます。
特別送達はそのまま無視していると本人不在のまま裁判が開かれ、給与や財産の差し押さえが決定します。
給与の差押え時には勤務先に連絡が入りますので、職場には借金を滞納したことが確実に知られることになります。
こうなる前に早めに対処することが重要です。
クレジットカードが支払えない時の対処法
クレジットカードの延滞を放置し続けているとクレジットカードを強制解約され、他社のカードも使えなくなってしまいます。
そして最終的には給与と財産を差押えられ、家族や勤務先に借金の存在がバレることになります。
そうならないよう、支払ができないと分かったら早めに対策を取ることが重要です。
カード会社に連絡をすることが第一
延滞の前・後に関わらず、支払ができないということが分かったらカード会社に連絡をしましょう。
クレジットカードの裏面に書いてある電話番号で差し支えありません。
音声ガイダンスが流れますので、それに沿って操作をしながらオペレーターに電話を繋いでもらい、以下のことを伝えましょう。
- 支払が期日通りにできそうにないこと
- その理由
- いつ支払ができるか
初めての延滞であれば、数日~1か月程度は待ってもらえます。
お金が準備できた際の入金方法についても案内がありますので、注意深く聞くようにしましょう。
ボーナス一括払いに変更できるか確認しよう
カード会社によっては、金利がかからない「ボーナス一括払い」を設けている場合があります。
ボーナス一括払いに設定すると、支払を8月もしくは1月まで先送りすることができます。
手数料がかからないので便利ですが、多用しすぎると後で金額が大きくなってしまうことに注意しましょう。
新たな借入やリボ払いへの変更は避けよう
webで利用明細が見られる設定にしている場合、カード会社から「お支払い金額の調整は〇日まで」という内容のメールを受け取ったことはありませんか?
インターネットで確認ができるWeb明細では、リボ払いへの変更が簡単にできるようになっているのです。
支払ができないことが早めに分かっていれば、過去に支払った分をリボ払いに変更し、その月の支払金額を低くすることができます。
また別の会社のカードローンや消費者金融で借入を行い、それで返済をするように勧める方もいます。
リボ払いへの変更、もしくは新規借り入れを行うと、確かに延滞はせずに済みます。しかし先延ばしにした分は利息を加算して返済しなくてはいけないということを忘れてはいけません。
いずれも借金の根本的な解決にはならず、かえって借金が増えてしまう原因になります。
リボ払いにすることのリスクとは
リボ払いは毎月の支払を少なくできる事がメリットですが、借金問題をさらに悪化させる大きな原因となります。
ネット上で「リボ払いは危険」と言われているのを見た経験がある方も多いはず。
リボ払いは一回の返済金額が低めに設定されている上、残高に対して金利が加算され続けます。
残高がなかなか減らず、長い間ズルズルと返済を続けていくことになります。
また、一度リボ払いに逃げると支払が苦しい時についリボ払いにするクセがつきます。
そうしているうちにあっという間に限度額いっぱいになり、取り返しがつかなくなったという事例も多いです。
リボ払いの危険性については以下の記事で詳しくまとめられています。
金額が大きい場合は債務整理も検討しよう
今支払えない分の金額を先延ばしにしても、今使っている分も来月以降に支払う必要があることを忘れてはいけません。
「延滞分を支払ったから今月分は支払えない」という事態になると連続で延滞をすることになり、カードが強制解約になる可能性が高くなってしまいます。
カードが突然強制解約になると、カードで支払おうと思っていたものが全く購入できなくなりますので、生活に行き詰まってしまう恐れがあります。
クレジットカードの残高が多い場合は債務整理を視野に入れることもお勧めします。
クレジットカードの残高も債務整理の対象です。リボ払いの残高やこれからの支払分についても全てまとめて債務整理ができます。
クレジットカードの延滞に関するQ&A
はい、止まります。期日の翌日、遅くても数日以内にはカードが使えなくなります。延滞分を支払わないとカードの再開はできません。
延滞をする理由、いつ支払ができるかを聞かれます。早く支払うよう強く言われたり、延滞を責められることはありません。
今までの返済状況、カード会社の対応によってまちまちです。初めての延滞の場合、1~2か月程度であれば異動情報は付与されないことが多いです。これまでに何度も延滞を繰り返している場合は1か月程度の延滞でもブラックになる可能性が高いです。
リボ払いは返済金額が低い上に金利が高いため、残高がなかなか減りません。一度リボ払いに逃げると、支払が苦しいときはリボ払いに設定するようになり、いずれ限度額がいっぱいになって多額の残高を抱えることになります。借金の根本的解決にはなりませんのでやめましょう。
入金が確認できた翌日から利用再開になるカード会社が多いです。会社によっては3日程度後になることもあります。
まとめ
- クレジットカードの支払を延滞しそうな時はすぐにカード会社に連絡を
- カードの支払ができないとカードが利用停止になるなどのデメリットがある
- リボ払いや借金で解決することは危険!借金問題が悪化するリスクが
- 残高が大きい場合、他に借金がある場合は債務整理も視野に入れよう
クレジットカードの支払が遅れる場合は、早めにカード会社に連絡をしましょう。
延滞することを伝えるのは怖いという方も多いますが、電話口で延滞を責められたり恫喝されたりすることはありません。
延滞する理由や支払ができる日を聞かれますので、事情を正直に話しましょう。親身に相談にのってくれるはずです。
延滞を放置すると督促の連絡が入るようになります。
2か月経過するとカードが強制解約になり、信用情報がブラックになって新たな借入がしばらくの間一切できなくなります。
最終的には残高を一括請求され、裁判を起こされることになります。
リボ払いに変更をすることで延滞からは一時期逃れることができますが、借金の解決にはなりません。
リボ払いは金利が高く、一回の返済金額が低めですので、なかなか金額が減らずダラダラと返済を続けていくことになります。
残高が増えすぎてしまった場合、債務整理をすることでカードに頼らない生活を送れるようになります。
来月以降の支払も不安だという方は、早いうちに債務整理を視野に入れることをお勧めします。

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